エヴォテックのリチウムバッテリー(SE-12750)を導入しましたのでインプレします。
これまでエレキ用のバッテリーとしてオプティマやボイジャーを使っていましたが、重いのと容量が足りないことが多くなり、念願のリチウムバッテリーに入れ替えました。
結論としては、導入して本当に良かったと思えるバッテリーでした!
片手で持ち運べて、容量も十分、更にBluetooth機能を付けたことでバッテリーの状況が分かり、もう鉛バッテリーは使う気になれないですね。
この記事では、リチウムバッテリー(SE-12750)の使用感について詳しく解説していきます。
この記事の内容
リチウムバッテリー(SE-12750)インプレ・レビュー!
片手で余裕で持ち運べる
リチウムバッテリーの良さは何と言ってもその軽さです。
これまで使っていた「オプティマ D1400M / 27kg」や「ボイジャー M27MF / 24kg」と比べて、このSE-12750は6.3kgしかないため、片手で余裕で持ち運ぶことができます。
スロープや駐車場から水辺までの距離が遠かったり、足場が悪いところでは鉛バッテリーを持って運ぶのが大変で、SE-12750に変えてからボートへの積み下ろしがとても快適になりました。
また、帰宅してバッテリーを車から下ろして充電し、充電が終わったら車に積み込む作業も、あの重労働から解放されます。
24Vや36Vのエレキでバッテリーを何発も運ぶ必要がある人の方がメリットは大きいですが、12Vでもかなり楽になります。
リチウムバッテリーを選ぶメリットは容量や寿命など色々ありますけど、軽さだけで導入する価値があります。
容量低下によるパワー不足を感じにくい
軽さの次に残量が減ってきてもパワーがあまり落ちないことですね。
鉛バッテリーのように夕方頃になると電圧が下がって、エレキのパワーがなく進まないということがありません。
SE-12750では8時間くらいエレキを踏んで61%まで使いましたけど、100%から少しパワーが落ちた程度でまだまだ余裕があります。
60%以下はどうなるか分かりませんが、通常の釣行では半分以下まで使うことは難しく、容量もパワーも必要十分でした。
Bluetooth機能が便利
エヴォテックのリチウムバッテリーはBluetoothの有無を選ぶことができ、今回はBluetoothを付けました。
Bluetoothではスマホのアプリでバッテリーの状況(残量・電圧・温度・電流など)を確認することができます。
これがめちゃくちゃ便利で、釣りをしながら後どれくらい動けるか残量を確認したり、釣行終了後に今日はどれくらい使ったか見るだけでも、次回の釣行の目安になります。
また、家の中でバッテリーを充電している場所まで見に行かなくても、充電が終わったか別の部屋からアプリで見れるのも意外なメリットでした。
Bluetooth機能は無くても釣果にはあまり関係ないですが、付けると本当に重宝します。
充電時間が短い
SE-12750の充電にかかる時間は約6時間となっていますが、61%まで使った程度では3時間足らずで充電完了します。
釣行終了後、帰宅してすぐに充電を開始すると、寝る頃には充電が完了していました。
充電時間が短いことで、鉛バッテリーのように朝から重いバッテリーを車に積み込む作業がなくなり、翌日も釣りに行く場合は、前日にバッテリーを車に積んで翌朝に備えることができます。
ケースはダイソーのバッカンがぴったり
SE-12750を導入して困ったことは、持ち運びが不便なことと雨対策です。
エヴォテックから専用の「バッテリーキャリーバッグ」が出ていますが、これは防水仕様ではないため、他の物を探してダイソーの「ギアバック」を購入してみました。
バッカンタイプのケースなので少々の雨や浸水に強く、しかも1,000円というお値打ち価格です。
サイズは若干高さが足りないですけど、蓋のチャックは閉まるのでバッテリーの保護目的には十分です。
SE-12750は完全防水ではなく、高価なリチウムバッテリーを雨や傷から守るために、念のためケースに入れておいた方が安心ですね。
SE-12750(12V/75Ah)の稼働時間
SE-12750で気になるのが容量は75Ahで足りるのか?という点ですね。
エヴォテックの12Vは以下2つのモデルがあります。
今回は予算の関係でSE-12750にしましたけど結果的に75Ahで正解でした。
自分の環境では小〜中規模のダムや河川が多く、直線距離にして5km程度のフィールドになります。
また、大移動は船外機を使うため、エレキで釣りながらゆっくり流していく用途では75Ahあれば十分でした。
以下は2人乗りのアルミボート「WIZARD WP-330VW」に、エレキ「モーターガイドX3-55-36(5段変速)」で8時間使用した時のバッテリー残量です。
- 10:00 – 100%(開始)
- 13:00 – 88%(昼休憩)
- 15:00 – 76%
- 17:00 – 65%
- 18:00 – 61%(終了)
エレキの変速ダイヤルは1〜3をメインに使い、数分だけ5の全開走行も行いました。
10:00から18:00までの8時間、アナログのエレキで半分以上の容量を残して終了となったので、デジタルのエレキならもっとバッテリーの消費を抑えられるでしょう。
体感としては、鉛バッテリーの時よりもボートの進むスピードが速く、軽快に動くようになり、軽くなったことでバッテリーの消費が少なく済んたと思います。
早朝からの釣行なら少し不安はありますが、相当動き回らない限り75Ahで大丈夫そうです。
船外機が使えない環境や長時間釣りをする場合は、100AhのSE-121000の方が安心かもしれませんので、リチウムバッテリーを検討している方はよく検討された方が良いかと思います。
充電方法について
エヴォテックのリチウムバッテリーの充電方法は、充電器をコンセントに挿して、ケーブルをバッテリーに繋ぎ、充電器の電源をONにするだけです。
充電が終われば自動で止まりますので、この辺は鉛バッテリーの充電と変わりません。
ただしリチウムバッテリーは同じメーカーの専用充電器が必要で、今回はエヴォテックの「オフィシャルダイレクトショップ」でバッテリーと充電器がセットのものを購入しました。
また、充電中は充電器のファンの音がうるさいですが、すぐ終わるのでそこまで気にならないです。
サイクル回数は2000回と長寿命
エヴォテックのリチウムバッテリーは、2000回の充放電で80%までダウンするとのことですが、2000回はほぼ使い切れないと思ったほうが良いです。
一般のサラリーマンが休日を全て釣りに費やしたとしても年間120日程度、2000回に到達するには16年かかります。
ましては釣りを専業としている人以外が年間120日も釣りに行くのは珍しく、2000回というのは途方もない数字ですよね…
しかも2000回に到達してもまだ80%使えるので、2〜3年しか持たない鉛バッテリーから比べるとリチウムは圧倒的な寿命です。
長い目で見れば鉛バッテリーを頻繁に買い換えるより、リチウムバッテリーを長く使った方がお得なのは確かでしょう。
まとめ
今回はエヴォテックのSE-12750についてレビューしました。
価格が高いのと数あるリチウムバッテリーの中からどれを選んだら良いか二の足を踏んでましたが、エヴォテックを導入して大正解でした!
6.3kgという圧倒的な軽さと十分な容量、便利なBluetooth機能によってボートでの釣行が劇的に変わります。
また、エヴォテックは日本メーカーということで安心感もあり、不具合が起こった時の対応や補償も良いレビューが多いのでおすすめです。
購入を検討されている方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。