シマノの21SLX BFS XGを実釣で使ってきましたのでインプレします。
あのSLXシリーズにベイトフィネスリールが追加され、コスパ抜群ということで注目を集めています。
当方16アルデバランBFSも所有していますが、サブ機としてベイトフィネスをもう1本導入することとなりSLX BFSを購入してみました。
この記事はSLX BFSの使用感に焦点を置き、上位機種と比較しつつ、どれだけ軽いルアーを投げられるのか?飛距離はどうなのか?このリールの良し悪しをお伝えできればと思います。
検討されている方がいましたら、購入の際の参考にしてみてください。
この記事の内容
結論:コスパと性能を兼ね備えたベイトフィネスリール
SLX BFSはベイトフィネス機として初心者から上級者まで満足できるリールだと思います。
性能面ではシマノやダイワの上位機種に遠く及びませんが、価格に対して十分な性能を備えています。
ただ、16アルデバランBFSで快適に投げれていた5g以下の軽量ルアーやリグは少し厳しい印象…
全く同じものをSLX BFSで投げようとすると、スプールの立ち上がりが遅く、ルアーが浮き上がりやすいです。
しかし、全く投げれないという訳ではなくフィーリングが違うだけで、キャストのコツさえ掴めば全く問題ありませんでした。
個人的に完全なベイトフィネス機というよりも18アルデバランMGLに近い位置付けですね。
がっつりベイトフィネスやるより、軽量ルアーを幅広く投げたいときに良さそうです。
例えば、小型ミノーやシャッドの巻物だったり、軽めのジグとか、重ネコリグとか、その辺が特に向いていると思いますね。
とは言いつつ上位機種とそこまで遜色なく、バス釣りで使う程度のルアーだったら全く問題ないレベルです。
これからベイトフィネスを始めたい人や、軽量ルアーへの対応力を高めたい場合に最適なリールなのではないでしょうか。
21SLX BFS XG インプレ・レビュー!
スペックはシマノのホームページに載っていますので省略して、ここからは釣り場で使用した意見を細かく述べていきます。
デザイン・外観
SLX MGLを一周りコンパクトにしたデザインで黒基調でかっこいいです。
クラッチやレベルワインダーに樹脂が使われているため多少チープ感はあるものの、1万円後半のリールとは思えないクオリティーでした。
また、自重が170gということで16アルデバランBFSから比べると少し持ち重りを感じますが、慣れるとあまり気になりません。
飛距離・キャストフィール
飛距離はルアーの重さや空気抵抗によって違ってくるかもしれませんが、軽いルアーでも必要十分な飛距離が出せます。
FTBは16アルデバランBFSなどと同じくダイヤル一つで簡単にブレーキ調整できます。
ただ、SLX BFSはスプールが重く、糸を巻いていないスプール単体だけで9.2gもあります。
スプールのブランキングが少ないからだと思いますが、キャスト直後のスプールの立ち上がりが遅く、キャストフィールは上位機種と全く違うものでした。
逆に重いルアーだとスプールの慣性モーメントが大きいので、他のベイトフィネス機よりもよく飛ぶ印象です。
巻き心地・パーミング
SLX BFSを使って意外だったのが巻き心地とパーミングの良さです。
シマノのベイトフィネスリールの中では、18カルコンBFSとまではいきませんが、16アルデバランBFSや17スコーピオンBFSよりも巻き心地は上ですね。
普通に巻物で使っても全然違和感ないレベルだと思います。
パーミングは、ボディがコンパクト且つ高さが抑えられているためサミングしやすく、違和感なく持てる形状です。
各ルアーのキャスタビリティ
今回はフロロ7lbを巻いて、ネコリグ、ダウンショット、ジグヘッド、シャッドプラグなどをテストしました。
最初のインプレでも書きましたが、5g以下は少し厳しくルアーが軽くなればなるほど浮き上がりやすくなります。
2gや3gとかでも投げられますけど快適に使えるのは5g以上かな…という感じですね。
シャッドプラグでは伸びの良いキャストが堪能できますので、ワーミング以外にもバーサタイルに対応できるのがこのリールの良さだと思います。
買って良かった点・悪かった点
良かった点
- 価格以上の性能
- デザインがかっこいい
- ドラグクリッカー付き
SLX BFSを買って一番良かった点は価格以上の性能が手に入ると言うことですね。
この価格でこの性能は破格と言っていいかもしれません。
また、2022年にアルデバランBFSがモデルチェンジする可能性もあり、ひとまず安くベイトフィネスを追加導入できて良かったと思っています。
デザインは好き嫌いが分かれる部分かと思いますけど、個人的にはSLXシリーズのデザインは嫌いではないため結構気に入ってます。
そして、ドラグクリッカーも付いているのは嬉しいですね。
性能に直接影響する部分ではありませんが、細糸を使う上でドラグに頼る場面も出てきますので、ドラグの動きを音で聞けるのは実用性において重要です。
悪かった点
- 軽量ルアーへの対応力がイマイチ
- スプールがやや重い
- ハンドルノブのベアリングが少ない
逆に買って少し想定だったのが、スプールが重く、超軽量ルアーは上位機種に敵いません。
FTBだったらもうちょいいけるかな?と思っていましたが、実際はバーサタイルフィネスといった感じで上位機種と互角に使うには物足りない印象でした。
あと、通常ハンドルノブにはベアリングが2つ入っていますが、SLX BFSは1つしか入っておらず、片方は樹脂ベアリングが使われていました。
コスパ重視のリールなので仕方ありませんが、後でベアリング買って追加しようと思います。
まとめ
今回は21SLX BFSについてインプレしました。
細かな欠点はあるものの総合的に見てコスパと性能を兼ね備えたベイトフィネスリールです。
近年ベイトフィネスは注目されつつも、価格が高かったり必要性がない理由から使ってる人は意外と少なく、SLX BFSの登場によりベイトフィネスを導入しやすくなるかもしれませんね。
購入を検討されている方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。