シマノのベイトフィネス専用機「16アルデバランBFS XG」を購入しました。
シマノ初のマグネットブレーキと最軽量スプールを組み合わせた画期的なブレーキシステム「FTB」を搭載したリールです。
チューニングしなくてもかなり高性能なリールですが、ベアリングとハンドルを交換しましたので簡単に紹介したいと思います。
この記事の内容
16アルデバランBFS XGのカスタム概要
今回購入したモデルはギア比8:1(XGギア)の右ハンドル、主にネコリグ・ダウンショット・小型プラグ等に使う予定です。
今までは12アルデバラン BFS XGをスプール変えたりマグ化したりいじれる部分は全部いじってカスタムして使っていて、軽いルアーもよく飛び十分な性能でしたが、マグネットのブレーキ調整が面倒だったのと、ベイトフィネス2本体制にしたかったので新型を導入することにしました。
今年は17カルカッタコンクエストBFS HGが発売する予定でしたが、用途に合わなかったので保留にし色々迷った結果、16アルデバランBFS XGを選びました。
今回交換するパーツはベアリングとハンドルとドラグの3点です。
ベアリングはヘッジホッグスタジオから出ているかっ飛びチューニングキット、ハンドルとドラグはアベイルのものに交換していきます。
以下が今回購入したパーツです。
ベアリング | ヘッジホッグスタジオ/かっ飛びチューニングキットAIR(730AIR&730AIR) ヘッジホッグスタジオ/SHGプレミアムベアリング(SHG-740ZZ) |
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ハンドル | アベイル/オフセットハンドル LT HD-SH-LT 85mm アベイル/ハンドルロックナット M7 |
ドラグ | アベイル/シマノ15アルデバラン50用オリジナルスタードラグ SD-ALD15 |
ハンドルロックナットは純正で付いているものをそのまま流用して使えるので購入しなくてもよかったのですが、色を赤に合せたかったので交換することにしました。
ベアリング交換
ベアリングはヘッジホッグスタジオのかっ飛びチューニングキットAIR(730AIR&730AIR)に交換します。
AIRシリーズはベイトフィネスに特化した製品で、マイクロボールが内蔵されていて回転性を高めたセラミック製のベアリングです。
スプールのベアリング交換
サイドカバーを外してスプールを取り出します。
スプールベアリングリムーバーを使ってスプールシャフトピンを抜いていきます。軸が細いためか軽く回しただけで16メタニウムMGLのスプールより簡単に抜けました。
サイドカバーのマグネットブレーキの中にあるベアリングは、ブレーキユニットを取り外さなくてもそのまま交換できます。
ベアリングの位置が少し奥深くにありベアリング抜け止めの針金が外しにくく入れにくい構造ですので、マイナスドライバーとピンセットを使って慎重に作業する必要がありました。
交換完了!
ちなみに旧12アルデバランBFS XGはスプールを支えるベアリングは3点式だったのに対して、16アルデバランBFS XGは2点式なのでメカニカルブレーキ側にはベアリングはありません。
実際にやってみた感じそれほど難しい作業ではなく、多少の器用さはいりますが誰でも簡単にできる作業です。また、最近はシマノもスプールの内側にベアリングを配置することが主流でスプールベアリングリムーバーが必須となります。
ウォームシャフトギアをベアリング仕様
16アルデバランBFS XGのウォームシャフトのベアリングは16メタニウムMGLと同じで樹脂ベアリングとなっているため、これをSHGプレミアムベアリングに交換します。
この部分のベアリングを交換するためには本体も分解しメインギアを取り外す必要がありますので、リールの分解経験のある上級者向けの作業になります。
ウォームシャフトのギアを外すと樹脂ベアリングが見えてきますので、反対側から細いドライバーで樹脂ベアリングを押し出します。
左が元々付いている樹脂ベアリング、右が今回交換するヘッジホッグスタジオのSHGプレミアムベアリング(SHG-740ZZ)外径7mm×内径4mm×幅2.5mm です。
SHGプレミアムベアリングを入れて、各パーツを取り付けて元通りに組み立てていきます。
16アルデバランBFS XGには「エキサイティングドラグサウンド」という魚がドラグを引き出していることが音で分かる機能が付いておりその構造が以下の部品です。
ドライブギアにクリッピングピンがついていて、ラインが引き出されると別のパーツと接触することで音が出る仕組みでした。
ハンドルを取り付ける手前まで組み立てできたらついでにハンドルも交換します。
ハンドル・ドラグ交換
ハンドルはオフセットハンドル LT HD-SH-LT 85mm、ドラグは15アルデバラン50用のスタードラグ SD-ALD15 に交換します。
両方ともアベイルの軽量パーツで、交換することでハンドルが軽く感じられるようになります。
ハンドル取り外し
取り付けるハンドルとドラグを用意します。
ハンドルノブ取り外し
純正のハンドルからノブを取り外します。
ハンドルノブ取り付け
アベイルのハンドルにそのまま移植します。ノブにぐら付きがある場合は付属のワッシャーを1枚入れますが、今回はワッシャーを入れない状態がちょうど良かったです。
ドラグ交換
15アルデバラン50用のドラグですが、16アルデバランBFS XGにも取り付けできました。
16アルデバランBFS XGのベアリング&ハンドル交換まとめ
全てのパーツを組み立てて完成しました!
ガンメタボディーに赤のドラグがアクセントとなり、ハンドルを交換したことでより引き締まった見た目になったと思います。
重量は相当軽くポイズングロリアスと組み合わせると持ち重り感がまったく無いほど軽い…、ロッドとリール合せて230gぐらいしかないことになります。
巻き心地も悪くなく軽いルアーでも飛距離が出るので投げやすくいです。
ブレーキの設定はマグネットは追加せずにデフォルトの6個の状態で、外部ダイヤルを4~6ぐらいが最適でした。
ベイトフィネスは他のタックルから比べれば使用頻度が少ないですが、フィネスが有利なフィールドもたくさんあるので、どんどんベイトフィネスを勉強していきたいと思います!
コメント一覧
いつも楽しく読ませて頂いております。
私はシーバスやメバリングに16アルデバランbfsを使っているのですが、ドラグの弱さが気になっています。
ワッシャーを交換してみたいのですが、そこまで分解するのは難易度高めでしょうか?
私は逆に普段スピニングばかりですので、スピニングの分解経験はあるのですが……。
ざっくりした質問になりますが、注意点などありましたら宜しくお願いします。
>やましたさん
当ブログを拝見いただきありがとうございます!
16アルデバランbfsをシーバスやメバリングで使用されているんですね!
確かにこのリールはドラグが弱く、剛性も低く感じますね…
分解はスピニングよりベイトの方が構造的にシンプルなので、それほど難しいものではありません。
ワッシャーだけの交換でしたら、クラッチやレベルワインドまで外す必要はなく、ドライブギアを外すだけで可能ですので難易度は低いと思います。
注意点としては、分解した後に組み立てるときドラグの取り付けで少しコツがいりますが、ギア軸と、ドラグの正方形の固定ナットと、ドラグのプラスチック板の穴の位置を合せてからハンドルを押し込んで取り付ける必要があります。
ご参考に頂ければ幸いです!
返信ありがとうございます。
YTフィージョンのワッシャーを買ってみたので、交換しようと思ってますが……。
確かに剛性が低そうで、ドラグ強くするのもちょっと怖いんですよね。
うっかり強くし過ぎると、他の所痛めそうで……。
まぁ、折角なのでやってみます(笑)。
>やましたさん
YTフィージョンのワッシャーに交換されるんですね!
リールが軽い分、剛性が劣るのは仕方ないことです…
ドラグが強くなったらスプールなど他を痛める可能性もありますので、無理がいかない程度に扱うことが大切ですね。
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