軽トレーラーの車検期限が近づいてきましたので、先日初のユーザー車検に行ってきました。
ユーザー車検は難しいイメージがありましたが、実際受けた感じではそれほど難しいことはなく、トレーラーを整備する知識と書類の準備と休みがあれば、誰でも簡単に受けることができます。
この記事では、軽トレーラーのユーザー車検を受けるにあたって、準備した書類や車検場で体験した手続きの流れを解説します。
軽トレーラーのユーザー車検にチャレンジしようと考えている人は是非参考にしてみてください。
この記事の内容
ユーザー車検を受ける流れと下準備
ユーザー車検を受けるにあたって大まかな流れは以下のようになっています。
- トレーラーの点検&整備
- 車検の予約
- ボートを下ろす
- 軽自動車検査協会で車検を受ける
- ボートを乗せる
トレーラーの点検&整備
まずは車検を受ける前にトレーラーの点検を行います。
ランプ類の点灯、三角板の損傷、タイヤの状態、ナットの緩み、カプラやブレーキなど、後述している「定期点検整備記録簿」を参考に一つ一つ確認していきます。
異常が見つかれば自分で修理するかショップ等に持ち込んで整備を依頼します。
ユーザー車検では日頃からトレーラーの日常点検が大切で、異常が見つかった段階で早めに修理しておいた方が車検期限が近づいたときに慌てなくて済みます。
また、ボートを乗せたまま車検を受けることができませんので、事前にボートを下ろしてから車検場にトレーラーを持ち込み、終わったらボートを乗せることになります。
ネットで車検予約
トレーラーの点検&整備が終わったら「軽自動車検査予約システム」から予約します。
初めての方はアカウント登録して、継続検査を選び最寄りの事務所・検査日時・車両情報などを入力し、予約が完了すると予約番号が表示され、予約完了メールが送られてきます。
予約番号を控えて車検当日に受付で伝えるか、予約票を印刷して持って行けるように準備しておきます。
ユーザー車検の必要書類
軽トレーラーの車検に必要な書類は以下のようになっています。
書類名 | 入手場所 | 記入例 |
---|---|---|
軽自動車検査票(1) | 事務所 | 記入例を見る |
継続検査申請書(軽専用第2号様式) | 事務所&ダウンロード | 記入例を見る |
自動車重量税納付書(検査対象軽自動車) | 事務所&ダウンロード | 記入例を見る |
定期点検記録簿 | 自作またはネットから流用 | 記入例を見る |
予約票 | 軽自動車検査予約システム |
- 車検証(トレーラーと牽引車)
- 納税証明書(有効期限内)
- 自賠責保険証書(前回加入分)
「軽自動車検査票(1)」は軽自動車協会で入手します。
「継続検査申請書(軽専用第2号様式)」と「自動車重量税納付書(検査対象軽自動車)」も軽自動車協会で入手できますが、軽自動車検査協会のサイトからもダウンロードできますので、事前に印刷して書いて持って行くと当日書く手間が省けます。
他に、トレーラーと牽引車の車検証、軽自動車税を支払ったときの有効期限内の納税証明書、前回加入した自賠責保険証書が必ず必要です。
印鑑は必要なところもあるようですが、今回車検を受けた高知事務所では不要でした。
定期点検記録簿の作成
ユーザー車検では定期点検記録簿というものを印刷して記入する必要があります。
教会側が点検整備の実施状況を確認するための書類で、書式などは特に決まりがないようです。
今回はネットで拾ったものを流用して自分のトレーラー用に改修しました。
書き方としては点検した装置に「レ」を付けていき、該当しない装置には「/」を付けます。
一見難しそうに見えますが、トレーラーは自動車と違って点検項目が少なく簡単です。
ちなみに流用した定期点検記録簿はこちら(PDF形式)です。
車検当日の流れ
ここからは高知事務所で体験した当日の流れになります。
管轄によって変わってくると思いますので、他県の方は参考程度にご覧ください。
書類作成
まずは⑤番の申請受付に行き、入口近くの棚から「軽自動車検査票(1)」「継続検査申請書(軽専用第2号様式)」「自動車重量税納付書(検査対象軽自動車)」の3枚を取って、ボールペンまたは鉛筆で記入します。
詳しい書き方は以下をご覧ください。
記入する箇所は、日付・住所・氏名・車両番号・車台番号をトレーラーの車検証を見ながら記入するのでそれほど難しいものではありません。
継続検査申請書については、一部鉛筆で書く部分があり、それ以外はボールペン記入します。
自動車重量税納付書の納付税額は「次回自動車重量税額照会サービス」から確認できます。
全て書き終えたら冒頭で紹介した必要書類を全てまとめて⑤番窓口に提出し、トレーラーの車検であることを伝えます。
重量税と検査手数料の支払い
書類の確認が終わって呼ばれたら重量税と検査手数料を支払います。
- 重量税:6,600円
- 検査手数料:1,800円
支払いを終えたら少し待つように言われ、再び呼ばれたら指定の場所にトレーラーを停めるように言われます。
高知事務所の場合、検査コースの入口と出口の間に停めて検査するとのことで、そこに車を移動させます。
車を移動させたら出口付近の検査員に声をかけてくださいとのことでしたが、受付の人が気を利かせてくれたのか、検査員を探す暇もなく来てくれました。
トレーラー検査
検査員が到着したら検査が始まり、最初に牽引車とトレーラーの車検証を確認されます。
トレーラーの車検証には牽引車の型式が登録されていますので、相違ないかチェックしているようでした。
もしここでトレーラーの車検証に記載されていない車で牽引して行った場合はこの時点でアウトでしょうけど、950登録している牽引車なら問題ないです。
そして、次はランプ類をチェックされます。
車のエンジンを掛けて検査員の指示に従い、ブレーキランプ→スモールランプ→ハザード→ウィンカー左右→バックの順に操作し、トレーラーのテールランプ・車幅灯・ナンバー灯を目視で一つ一つ確認されます。
次に牽引車とトレーラーを切り離してジャッキを操作し、トレーラーを水平にするように言われます。
2人の検査員が打音検査ハンマーで各種ボルトを軽く叩いたり、メジャーで寸法を細かく測ったり、シリアル番号を確認したりします。
この時に車幅が2cm程度オーバーしていましたが許容範囲ということでOKでした。
最後にチェーン式ブレーキがかかるかだけ見られます。
これで検査は終了し、ハンコが押された書類を検査員から受け取って、事務所に戻り⑤番窓口にその書類を提出します。
自賠責保険に加入
⑤番窓口に書類を提出ししばらくしたら書類が戻ってきて、隣の建物の自動車会館に行くように言われ、そこの受付に再び書類を提出して自賠責に加入したい旨を伝えます。
費用は軽トレーラーの場合25ヶ月で5,120円です。
少ししたら新しい自賠責保険証書が発行され、再び⑤番窓口に戻って自賠責保険証書と書類を提出します。
車検証交付
約10分後に自分の番号が呼ばれ、トレーラーの新しい検査標章と車検証が交付されます。
検査標章の貼付
最後にトレーラーのナンバープレートに貼り付けている検査標章を新しいものに張り替えます。
これでトレーラーのユーザー車検は全て完了です!
まとめ
軽トレーラーのユーザー車検は初めて車検を受ける僕でもスムーズに行うことができました。
車検場での所要時間も2時間程度しかかからず、事前にトレーラーを整備する知識と書類の準備、平日休みがあれば簡単に受けることができます。
今回の費用をまとめると…
- 重量税:6,600円
- 検査手数料:1,800円
- 自賠責保険:5,120円
- 合計:13,520円
という結果でした!
軽トレーラーは今回の車検費用(13,520円/2年)と、軽自動車税(3,600円/年)を納税するだけで所有できるので、軽自動車と比べるとかなり安いです。
今回は新車で購入して2年目のトレーラーでしたので一発合格でしたが、使い込んで故障が出たときに自分で対処できるか、車検でNGにならないように状態を維持できるかが今後の課題ですね。
軽トレーラーのユーザー車検を受けようと考えている人は、この記事を参考にチャレンジしてみてください。