ジョイクラフトのゴムボート「KEM-275」にフットエレキを搭載するためマウントを作りました。
ゴムボート本体はほとんど加工を施さず、イレクターパイプとツイストブラケットを組み合わせて、コンパクトで取り外しが容易なマウントに仕上がりました!
マウントを自作した経緯
現在使用しているゴムボートKEM-275は、ハンドエレキやエンジンを取り付けることができるトランサムが付いています。
ハンドエレキでも不自由ないのですが、フットエレキの操作性を知っているからにはゴムボートもフットエレキ化したい…ということでマウントの制作に踏み切りました。
フットエレキはアルミボートで使用していたモーターガイド X3-55-36を取り付けます。
まずは完成品の画像はこちら…
マウントはイレクターで組み、エレキの固定にミンコタ製のツイストブラケットを使用しました。
色々なサイトやイレクター部品を参考にしながら構想を練り、仕事の後に買出しに行って夜な夜な制作し2週間くらいかかってしまいましたが、かなり良いものができました。
ツイストブラケットはミンコタ製ですが、モーターガイドのX3シリーズになってからシャフト経が同じとなったため、X3を取り付けることができます。
イレクターで骨組みを作成
なるべくコンパクトに軽量化を目指してイレクターは最小限のパーツでプラスチックジョイントを使い、ツイストブラケットを固定するための板を取り付けています。
ボートのサイズに合うようにイレクターパイプを切ったり組んだり試行錯誤して仮組みし、パイプと板はドリルで穴を開けてボルトを貫通させてナットで固定、ちなみに板はホームセンターで売っていた棚板を使用しました。
また、アンカーローラーの高さが合う位置に穴を開けてアイボルトを2個取り付け、最後にイレクターのジョイント部分を接着剤で接着して完成です。
イレクターは自身初めて使ってみましたが、色々なものが作れて楽しい!
マウントをゴムボートに装着する方法
KEM-275の船首にはアンカーローラーが付いていて、更に下の部分は係船ロープを結ぶリングがあるため、この二つを上手く利用してマウントを装着することにしました。
ローラー部分を取り外し、マウントに付けたアイボルトとアンカーローラーの穴に塩ビ管を突っ込んで、ノブスターを付けたボルトで挟むように固定しています。これによりマウントが左右にグラつくこともありません。
アンカーローラーの穴は20mm経でしたので、18mm経の塩ビ管を11cmにカットし、M6ボルト(14cm)を中に通しています。
この部分は重いエレキを支える重要な部分になるため、塩ビ管ではなくステンレスパイプが良かったかもしれませんが、中にボルトを通しているので値段的にも安い塩ビ管でも強度的にはそれほど問題ないだろう。
更にアンカーローラーの固定だけでは不十分なので、係船リングに突起を差し込むようにしたことでマウントがより安定します。
半月状のリングにイレクターの部品がはまるように加工し、少し斜めに傾けています。
エレキの振動やゴムボートの空気圧の具合で抜けたりしないか心配ですが、エレキの重みが加わっている限り余ほどのことが無い限り抜けることはないと思います。
小型バウデッキに魚探やルアーケースも完備
イレクターの上部にスペースができたため、バウデッキのように取り外し可能な板を乗せて、魚探を置くスペースとケースを設置しました。
ケースはルアー交換する際にルアーを一時的に入れる場所で、良く使うルアーだけここに入れておくことでメインボックスからルアーを取り出す手間を省け、ルアーローテーションが簡単になります。
魚探は遠征先に保管しているため後で取り付ける予定で、ひとまず魚探のスタンドを置けるスペースを作っておきました。
ゴムボートの狭いスペースを少しでも有効活用するため、こういった拘りを盛り込むこともDYIで作る面白さですね。
最後に
ゴムボート用のマウントを作る方法は色々ありますが、イレクターを使う方法が一番加工が容易で確実なものが作れるかと思います。
問題はマウント本体は完璧にできたものの、ツイストブラケットが2.7kgありこれが結構重い…
イレクターだけだと1kgぐらいしかないので、マウントの総重量の大半がツイストブラケットによるものとなってしまいました。
もう少し軽ければ釣り場での持ち運びも楽で良かったのですが、こればかりはどうすることもできず…、その分作りはしっかりしているので壊れる心配はなさそうです。
今回はジョイクラフトのKEM-275に特化したマウントですが、他のボートでも応用できると思いますので、自作マウントの参考に役立てればと思います。
これで快適なゴムボートライフをエンジョイしていきたいと思います!