モーターガイド X3-55

モーターガイドX3を32インチにシャフトカットする方法!

ボートで使用しているフットエレキのシャフトを36インチから32インチにカットしてみました。

シャフトカットは本来業者でないと難しい部類に入る改造ですが、X3は構造がシンプルなため工具とちょっとした技術があれば誰でもシャフトを短くすることができます。

今回はモーターガイドX3を最も簡単な方法でシャフトカットする手順をご紹介したいと思います。

シャフトカットとは?

はじめにシャフトカットとは、エレキのシャフトの長さを短くすることを言います。

モーターガイドの場合は30〜50インチのラインナップがあり、ポンド数またはフットコン・ハンドコンによって長さが変わってきますが、一般的には36インチと45インチが最も多く、バスボートやVハルは45インチ、ジョンボートやレンタルボートでは36インチのモデルを使われている方が多いと思います。

しかし実際には36インチでも長く30〜32インチの長さがあれば十分とされていて、シャフトを短くするだけで様々なメリットがあります。

シャフトを短くするメリット

エレキは釣り場へ持ち運ぶことも多く、車への積み込みや保管場所で悩むことがあります。

36インチのエレキでも全長が1m近くあり、車に積むときは工夫して積んだり、自宅に保管する場所も考えなくてはなりません。

牽引トレーラーだとあまり困らないですが、カートップやレンタル艇での釣りになると、なるべくかさばらない方が良いですよね。

他にも、シャフトカットすることでエレキのヘッドの位置を一番下まで下げることができ、キャストするときにヘッドが邪魔にならなくなり、釣りの効率を上げることができます。

また、モーター部が水面に近い位置になるため底を擦ったり障害物へぶつかるのを極力減らすことができ、浅場に入っていけるようになります。

メリットばかりで逆にデメリットはほとんどありませんが、一度短くしたシャフトは元に戻すことができないくらいでしょうか。

シャフトカットの流れ

今回シャフトカットしたエレキは、モーターガイドX3シリーズ「X3-55-36」というモデルです。

デジタルではなくアナログのモデルですが、2014年に購入してまだまだ現役のエレキです。

ここからの作業は自己責任となりますのでトラブル等は責任とれませんのでご注意ください。

まずはヘッドを開けて中の配線を取り出します。

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カーボンシャフトに固定されている2本の六角ネジを緩めます。

モーターガイド X3-55

カーボンシャフトから出ている配線を切り、エレキの向きを伝えるワイヤーを外してヘッドをずらします。

モーターガイド X3-55

シャフトの先端に付いているパーツの2本の六角ネジを外してカットする長さを計ります。

今回は36インチから32インチにカットするため、この部分を10cm切ります。

モーターガイド X3-55

パイプカッターでガイドとなる目印を表面に付けます。

くれぐれもパイプカッターでは全部切らず、この後ノコギリで切りやすいようにガイドとなる跡を付けるだけに使います。

モーターガイド X3-55

パイプカッターで付けたガイドに沿ってノコギリで慎重に切っていきます。

モーターガイド X3-55

X3のシャフトはカーボン素材のためパイプカッターで最後まで切れませんので、クラフト用などの刃の細かいノコギリまたはカーボン用ノコギリを使用して切断してください。

ちなみにこのノコギリは近くのホームセンターで購入した600円くらいの工作用ノコギリです。

シャフトの中にはコードが通っているため、ノコギリの刃でコードを傷つけないよう慎重に切っていくことです。

モーターガイド X3-55

カットのコツは回しながら少しずつ切っていくと綺麗に切れました。

次に、切断する前のシャフトには溝が2箇所あり、シャフトを切断したら溝が無くなるため、同じように溝を掘る必要があります。

モーターガイド X3-55

この溝を再現するのが結構難しいのですが、専用の工具もないのでノコギリとヤスリを使って削り、パーツと溝の位置が合うように調整しながら作業しました。

モーターガイド X3-55

ちょっと雑な感じになってしまいましたが、2本の六角ネジが通せて固定できたのでよしとしました。

モーターガイド X3-55

ついでにカーボンシャフトの上下2箇所に付いているベアリングを洗浄し、シマノのプレミアムグリスを塗っておきます。

モーターガイド X3-55

分解したのと逆の手順で元に戻していき、切った配線をつなぎ合わせます。

モーターガイド X3-55

絶縁を施すため3つの部品を近所のホームセンターで買ってきました。

絶縁キャップ

シャフトを10cmカットした分コードの長さも余るので10cmほど切り、銅線を出してしっかり絶縁します。

モーターガイド X3-55

配線コードをヘッドの中に納めて完成!

モーターガイド X3-55

シャフトを10cmカットしただけでも随分とコンパクトになった印象です!

まとめ

モーターガイド X3-55

X3はカーボンシャフトになったことで簡単にシャフトカットが可能となりました。

唯一難問と言えるのはカーボンシャフトに施された2つの溝を彫り直す部分で、失敗すればシャフトがどんどん短くなってしまいますので慎重に作業することが大切です。

今回はX3のアナログモデルの方ですので構造がシンプルで改造しやすかったですが、デジタルの方も同じ手順を踏めばシャフトカットできるのではないでしょうか。

このフットエレキはジョンボートかゴムボートでしか使用しないので32インチにカットしましたが、ボートの種類によってはペラが水中から出てしまう場合がありますので、事前にご自身の環境を考慮してシャフトカットを検討してみてください。

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