24メタニウムDCを実釣で使ってきましたのでインプレします。
待望のメタニウムDCが先日やっと手元に届きました!
コアソリッドボディにDCを搭載し、更に20メタニウムと自重据え置きということで気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、24メタニウムDCの使用感を解説しつつ、このリールの気になった点をお伝えできればと思います。
検討されている方がいましたら、購入の際の参考にしてみてください。
この記事の内容
9年ぶりにモデルチェンジしたメタDCのここが素晴らしい!
滑らかなキャストフィールと進化したDCの性能
24メタニウムDCを使って一番に感じたことは、キャストフィールの良さとDCの性能がアップしていることです。
MGLⅢスプール特有の伸びのある滑らかなフィーリングを体感でき、DCが細かく制御して飛距離を伸ばしてくれます。
ボディは20メタニウムをベースとしたコアソリッドボディなので剛性・パーミングは問題なく、20メタニウムと同じ感覚で使えるのも良い。
対応ルアーは8g〜1oz程度、8g以下はさすがに厳しく、3/8oz前後のルアーに最もマッチしています。
スプールのレスポンスは20メタニウムに及びませんが、DCとしてはかなり立ち上がりが早く軽量ルアーも軽快に投げられました。
様々なDCリールがある中で24メタニウムDCは最も軽量ルアーに対応できるリールなんじゃないかなと思います。
外部ダイヤルのみでブレーキ調整が可能
キャスト性能の次に凄いのが外部ダイヤルのみでDCのブレーキ調整が可能になったことです。
今までN・F・Pのモードはサイドプレートを開けて変更することが一般的でしたけど、24メタニウムDCはサイドプレートの外側にダイヤルが設置されました。
これによりモード変更でサイドプレートの開け閉めが不要になり、サイドプレートを落とす心配もなくなったのでかなり効率アップを実感しました。
例えば、フロロを巻いているならFモードに合わせてブレーキの強弱を1〜5段階で調整しますが、ルアーの種類によっては物足りないことがあります。
そう言った場合にNやPのモードに変えて、1〜5段階を再調整するとルアーに合った設定を突き詰めることができます。
これで釣果が上がるかは分からないけど、釣りの手返しが良くなるのは間違いないです。
今後この仕組みが他のDCリールにも展開されることを期待!
20メタニウムと自重据え置きの175g
24メタニウムDCの自重は20メタニウムと同じ175g(XG=180g)です。
DCが入っているのにも関わらずこの軽さですので実際に使っていても重さは全く感じられませんでした。
DCリールは重くなりがちですが、DCユニットのコンパクト化に加えて、ギアをジュラルミン製にしたことが軽量化に大きく貢献していると思います。
20メタニウムと自重据え置きならば、ギア素材以外の違いはDCかSVSのみですので、20メタニウムを使い慣れた人にとってもメリットが大きいですね。
24メタニウムDC インプレ・レビュー!
ここからは24メタニウムDCの使用感について細かくインプレしていきます。
スペックや特徴は過去記事や公式ホームページにも載っていますので省略しますが、何から何まで凄いDCリールです!
デザイン・外観
まず見た目は光沢のある黒でかっこいい!
ハンドルとメカニカルブレーキの付け根を囲っているメッキ加工が高級感を出していて、小さくなった23アンタレスDCMDのようなデザインです。
ただ、塗装は何の変哲もない黒なので若干チープ感はあります。
個人的にはもう少しメタニウムらしい色がよかったけど、性能がいいので黒も悪くないと思えるようになってきました。
色は好みの問題があると思いますが、黒が好きな方は間違いなく気に入るデザインだと思います。
剛性感・パーミング
24メタニウムDCは軽量かつ高剛性でパーミングの良さも備えています。
20メタニウムがベースのマグネシウム製コアソリッドボディなので軽さと剛性はお墨付き、パーミングも持ち慣れた20メタニウムと何ら変わりありません。
ジグ&テキサスをカバーに撃つ強引な釣りや、デカバスがかかってもボディが歪むことがなく、どんな状況でも安心感があります。
20メタニウムを2台所有している自分としては違和感なく使いこなすことができ、全く不満はありませんでした。
キャストフィール・飛距離
24メタニウムDCのキャストフィールと飛距離は大幅に向上しています。
とても滑らかなフィーリングと伸びのある飛距離を体感でき、DCがバックラッシュしないように細かく制御してくれます。
ブレーキシステムは15メタニウムDCと同じ「I-DC5」ですが、9年も経てばDCの性能が別次元です。
他のDCリールも年々性能アップを感じられますが、今回の24メタニウムDCは更にDCの性能が上がっていると感じ取れます。
恐らく、このフィーリングの良さはDCの進化はもとより、DCとMGLⅢスプールの相乗効果が大きいと思います。
DCがどれだけ進化してもスプールが悪ければキャストフィールは悪くなるので、最新のDCにMGLⅢスプールを付けたことで性能を底上げできたのでしょう。
巻き心地
24メタニウムDCは軽快で軽やかな巻き心地を体感できます。
20メタニウムはブラス製でしたが、24メタニウムDCはジュラルミン製のギアが採用されていますので、ブラスとは違う軽く軽快に巻ける感覚がありました。
軽量化のためジュラルミン製のギアを採用したそうですが、巻き心地は思った以上に良かったです。
これなら巻物ルアーにも十分対応でき、打ち物やワーミングなどレスポンスを必要とする釣りでは最高ですね。
耐久性は購入したばかりですのでまだ分かりませんが、これから使い込むとどうなるか気になるところです。
ギアは20メタニウムと互換性があるので、ジュラルミン特有のシャリ感が出てきたらブラスに入れ替えるのも有りかもしれません。
24メタニウムDCの気になった点
24メタニウムDCを実際に使ってみて気になる点もいくつかありました。
着水後すぐ巻き始めるとDC音が鳴る
キャスト後ルアーが着水してすぐ巻き始めると一瞬DC音が鳴ることがあります。
他のDCリールでも時々起こる現象ですが、24メタニウムDCはそれが頻繁に起こる気がしました。
具体的には、ボートの釣りなどでクランク等の巻物を近距離でテンポ良く投げていくような釣り方で現象が出やすいです。
着水後に一瞬間を開けて巻き始めるとDC音は鳴らず、購入した箱の中にも説明書きが入っていたので故障ではなさそうです。
DCの処理性能が高いからかスプールの回転に敏感なのかもしれません。
メタニウムとしては強気の価格設定
実売価格で4万後半から5万超えというメタニウムとは思えない価格です。
24メタニウムDCとほぼ同じ価格で「24カルカッタコンクエスト シャローエディション」が買えちゃいますからね…
また、20メタニウムと24メタニウムDCでこれだけの価格差があるなら20メタニウムで十分と考えられますし、この価格帯でメタニウムを買うのはコアなアングラーのみだと思います。
しかし用途がマッチするなら十分買う価値はあるでしょう。
70番スプールは用途が限られる
24メタニウムDCは70番スプール(12lb-100m)ですので、扱えるルアーの幅が狭く用途が限られます。
幅広く使うなら100番や150番スプールの方が使い勝手が良く、海の魚もターゲットになるとあまり向かないリールかもしれません。
15メタニウムDCと同じ100番スプール(14lb-100m)でも良かったですけど、ナロー化されたMGLⅢスプールにDCを内蔵している関係で難しかったのでしょう。
しかし、70番スプールはバス釣りで小場所やボートで使うのにドンピシャなので、ルアーやフィールドに特化してタックルを決める場合に本領を発揮するリールですね。
まとめ
デザイン・外観 | ★★★☆☆ 3.0 |
---|---|
剛性感・パーミング | ★★★★★ 5.0 |
キャストフィール・飛距離 | ★★★★★ 5.0 |
巻き心地 | ★★★★☆ 4.0 |
価格・コスパ | ★★★☆☆ 3.0 |
総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
今回は24メタニウムDCについてインプレしました。
DCの調整は外部ダイヤルのみで解決し、自重とパーミングは20メタニウムと同じで全く違和感なし。
そして、進化したI-DC5とMGLⅢスプールの組み合わせにより素晴らしいキャストフィールを実現して、何から何まで凄いリールです。
バスアングラーなら買って後悔のない1台です!
もし買おうと悩んでいる方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。