2019年に話題となった沈む虫という新たなジャンルで、最も注目が高かったのがRAID JAPANの2WAY。
1つのワームで2つの使い方ができる2WAYは、その後数々の実績をあげていると思います。
入荷情報を得た直後に通販と釣具店で購入できて夏〜秋に使用していたのですが、再び旬を迎えるシーズンになりましたので使い方をおさらいすることにしました。
そこで今回は2WAYの使い方やリグをご紹介したいと思います。
この記事の内容
2WAY(ツーウェイ)とは?
2WAYとはレイドジャパンの金森さんが手掛けたワームです。
6〜7年かけて開発されたとのことで、プロトの段階では「サイト専用ワーム」という名前でシークレットにされていたワームですね。
発売して1年以上経ちますが、入荷後はすぐに売り切れてしまうほど大人気です。
2WAYは2つのワームを関節で繋いだ新しい形状をしていて、「2つの使い方ができる」ことが名前の由来になったそうです。
また「沈む虫」という新たなジャンルの火付け役となったワームでもあり、発売後は反則級に釣れるワームとして噂でしたが、僕が夏に使ったときも本当によく釣れて、サイト以外にも使える便利なワームという印象でした。
2WAYの概要
2WAYの特徴は以下の通りです。
- 分離すると2つの使い方ができる
- 沈む虫系ワーム
- サイト専用設計
2WAYはレイドジャパンの虫系ワーム(他にAVI50/35がある)の1つで、サイトフィッシングを前提として考案されています。
その不思議な形状は、ボディに細かいリブやピリピリした足(レッグ)が複数付いており、いかにも虫を思わせるようなデザイン、細部まで拘って作られているのが分かります。
最大の特徴は2つに分離して使うことができる点、他にもエグダマのトレーラーとしても使えたりと、アングラー次第で様々な使い方ができるワームです。
スペック表
2WAY | ビッグ2WAY | マグナム2WAY | |
---|---|---|---|
入数 | 8個入 | 6個入 | 5個入 |
サイズ | 50.0mm | 75.0mm | 100mm |
重さ | 約3g | 約8g | 約18.5g |
定価 | 800円(税抜) | 850円(税抜) | 850円(税抜) |
発売日 | 2019年5月23日 | 2020年4月23日 | 2020年5月28日 |
カラーラインナップ
- 001. GREENPUMPKIN SEED
- 014. SHADE OIL
- 020. DARK CINNAMON BLUE FLK
- 032. TENAGA EBI
- 043. CRYSTAL SHAD
- 046. BLUE SUJIEBI
- 048. PEARL WAKASAGI
- 050. GRASS SHAD
- 053. WHITE CHART
- 054. WILD GILL
フックサイズ
マス針 | #4 |
---|---|
ホバスト | #3 |
使い方・おすすめリグ
2WAYはそのままの状態で使う方法と、分離した状態の1WAYとして使う方法の2通りの使い方があります。
ここからはそれぞれのリグや使い方を解説していきます。
2WAYとして使う
- ダウンショットリグ
- ジグヘッドワッキー
- ダブルネイルリグ
- ホバスト(ウェイウェイ)
- スモラバのトレーラー
1WAYとして使う
- ネイルリグ
- スモラバのトレーラー
ダウンショットリグ
2WAYのリグとして最も定番なのがダウンショットリグです。
金森さんの解説によると、リーダーの長さは10cm以内、シンカーの重さは1.8gを基準として使用するのが良いとのこと。
マス針はフィナ フィネスワッキー #4を推奨されていますが、今回はリューギ フォグショットTC #4を使用しました。
2WAYはボリュームがあるため、フィネスワッキーのようにゲイブ幅が広いタイプのフックがおすすめです。
僕が使用した感じでは、2WAYはフォールスピードが遅くシンカー1.8gは軽く感じましたので、2.2gがちょうどいい使用感でした。
水深が浅い場所でサイトするなら1.8gが良いでしょうけど、シンカーの重さは釣り場に合わせて使い分けると良いでしょう。
リーダーの長さは短くすることで、シェイクしたときロールアクションを出しやすくなります。
もちろん1WAYの状態でダウンショットリグで使うのも有りです。
ジグヘッドワッキー
ジグヘッドワッキーはカバーが絡む場所やゆっくり沈めたいときに使用します。
ダウンショットリグはカバーに弱いため使う場所が限られる欠点がありますが、ジグヘッドワッキーならガード付きタイプを選べば根掛かりを恐ることなく、カバーを探ることが可能です。
また、ジグヘッドの重さを軽いものを選ぶとフォールスピードを遅くすることができるので、よりスローに中層でアプローチしたい場合に効果的ですね。
ダブルネイルリグ
ダブルネイルリグは2つのネイルシンカーをそれぞれのボディに挿して使用します。
少しマニアックな使い方ですが、これがめちゃめちゃ釣れます!
ネイルシンカーの重さは0.3g〜0.6gの軽めのものを使用するのがおすすめ、軽いシンカーを使うことで2つのワームをブルブルさせながら水平にフォールします。
欠点は2つのボディにシンカーが入っている分、真ん中の関節部分が身切れしやすくキャストは少し慎重に行った方が良いのと、シンカーの消耗が早いです。
ネイルリグ
ネイルリグは1WAYの状態で、ネイルシンカーを挿したチョン掛けで使用します。
2WAYよりもボリュームを落としたいときや、もっとフィネスなアプローチがしたい場合に効果的、沈む虫というよりエビっぽい演出が可能です。
ネイルシンカーの重さは見えバスをサイトで狙うなら0.3g、飛距離を出したい場所やサイト以外で使用するなら0.9g前後を入れると良いでしょう。
ウェイウェイ(ホバスト)
ホバストは2020年初め頃から話題となっているテクニックで、2WAYにも使用することができます。
専用フックが必要ですが、リューギ ホバーショット #3を使用するか、ジグヘッドを改造したフックで代用できます。
フックを2WAYのボディ上部に刺し、下部には軽めのネイルシンカーを埋め込み、表層をミドストしながらバスにアプローチします。
詳しくは別記事に書いていますのでよろしければご覧ください。
スモラバのトレーラー
2WAY・1WAYどちらもスモラバのトレーラーとして使用することができます。
スモラバはエグダマと相性が抜群で、エグダマシリーズの中ではタイプレベルとタイプカバーが最適です。
エグダマタイプカバー + 2WAY
- カバーを攻めるとき
- アピール力を高めたいとき
エグダマタイプレベル + 1WAY
- 吊るしで使用したいとき
2WAYをそのままトレーラーに使うならタイプカバーでカバー周りを攻めたり、1WAYをトレーラーに使うならタイプレベルを吊るして使用したり、見えバスにもアプローチするといった感じです。
エグダマの重さはタイプレベルの吊るしなら1.5gの軽めのウエイトがおすすめ、タイプカバーは釣り場の水深に合わせて選ぶと良いでしょう。
タックルセッティング
タックルはUL〜Lクラスのスピニングタックルを使用します。
ラインはフロロ4lbを基準として、ストラクチャーなどで擦られる心配がない場所なら3lbでもOK、不安なら5lbも有りです。
エグダマのトレーラーならベイトフィネスでも良いですけど、2WAY・1WAYは食わせに特化したワームですので見えバスへのアプローチを考えると、スピニングタックルに軍配が上がりますね。
まとめ
長々と書きましたが、レイドジャパンの2WAYについてご紹介しました。
春〜夏にかけて見えバスの多いシーズン、特にスポーニングシーズンの気難しいバスを食わせるときに2WAYが大活躍することは間違いなく、岡山県では倉敷川・吉岡川やスレたバスが多い野池などで積極的に使っていきたいですね。
見えバスがいなくてもバスが付きそうな場所に投げるだけで釣れることも多いので、サイト以外にも使えたり、分離できる点はとても便利です。
今回ご紹介した2WAYのリグや使い方を理解して釣り場で実践すると、獲れるバスは確実に増えるのではないでしょうか。
2WAYはなかなか入手できないかもしれませんが、再入荷されたらこの記事を参考に使ってみてください!