バス釣りで今注目されている新テクニック、ホバスト=ホバーストローリング。
まだブレイクしたてのリグですが、これからホバストが活躍できるシーズンということもあり、認知度は高まりつつあります。
この記事では「ホバスト」はどういったテクニックなのか、またホバーショットのセッティング方法やジグヘッドを流用したフックの自作方法などご紹介します。
この記事の内容
ホバスト(ホバーストローリング)とは?
ホバストは創始者の堤治朗さんが考案したテクニックで、ベイトフィッシュ系の小型ワームを使用したライトリグです。
ホバーストローリングの意味は、ホバリング(空中浮揚)とストローリング(漂わせる)を合わせた造語らしく、簡単言うと軽いウエイトのワームを表層でミドストする釣り方です。
リグはフワフワリグと呼ばれており、ワームの上部にフックを縫い刺しにして、頭に軽いネイルシンカーを入れるといったシンプルなものです。
リューギからホバスト専用フック「ホバーショット」が発売されましたが、人気でなかなか手に入らないかもしれません。
その場合「スパインフック」を使用するか、ジグヘッドを使って自作することもできます。
ホバストはフックとベイトフィッシュ系のワームを用意することができれば、誰でも実践できるテクニックです。
ホバーショットのセッティング方法
ホバーショットとスーパーホバリングフィッシュが発売されましたので、セッティング方法を解説します。
用意するものは以下の3つです。
STEP.1 頭にフックを刺す
スーパーホバリングフィッシュの頭にフックを刺し、針先を空気室まで貫通させたら戻します。
STEP.2 縫い刺しにする
もう一度空気室まで貫通させて再度戻します。
STEP.3 ネイルシンカーを入れる
ネイルシンカーを差し込む場所はワームの真ん中に刺します。
ネイルシンカーの重さは0.4gを基準として、水面直下を探りたいなら0.3g、少し沈ませたいなら0.6gを入れると良いです。
STEP.4 完成
セッティング方法はティムコのYouTube動画を参考にしましたので、詳しく知りたい方はご覧ください。
補足:縫い刺しについて
縫い刺しは慣れるまで少し難しいかもしれませんが、段々とコツがつかめると思います。
フラッシュJやマイラーミノー等の硬い素材のワームは、縫い刺しにすると反ってしまいますので、うまくいかない場合は縫い刺しにせずジグヘッドのミドストのように刺しても良いでしょう。
ジグヘッドを流用したフック自作方法
用意するものは以下の4つです。
工具はプライヤとハサミも必要です。
大まかな流れとしては、ジグヘッドの樹脂タングステンをプライヤで砕き、ミシン糸・フロロライン・瞬間接着剤を使ってワームキーパーを取り付けます。
STEP.1 樹脂タングステンを砕く
ジグヘッド「リューギ ヴェスパ」の樹脂タングステンをプライヤで砕き、フックのみの状態にします。
タングステンが硬くて砕けない場合は、ヘッドをライターで炙ると砕きやすくなります。
STEP.2 フックにラインを縛る
フロロラインを5cmくらいにカットしたものを、フックの下側に2本セットしてミシン糸で縛ります。
瞬間接着剤をミシン糸に染み込ませたら乾くまで待ちます。
STEP.3 余ったラインをカット
瞬間が乾いたら、ミシン糸と下側のフロロラインを根元から切り、アイ側はV字になるように開き3〜4mmくらい残してハサミでカットします。
STEP.4 完成
フロロラインをセットするのが手間でしたら、以下の左フック(虫系ワーム用に自作したもの)のようにミシン糸をグルグル巻きにするだけでもワームキーパーの役割になります。
ワームキーパーを付けるとワームがズレにくくなり、快適にホバストできるようになります。
ホバスト専用フック
現在発売されているホバスト用フックは以下の5つです。
リューギ以外でホバストに使えるフックは、フィッシュアロー「スパインフック」、デコイ「JIG52 / JIG53F / F.F.フック」があります。
JIG52は縦アイ、JIG53Fは横アイ、F.F.フックはJIG53Fにガードが付いたタイプとなっています。
JIG52とJIG53Fはワームキーパーが付いていませんので、ジグヘッドで自作する方法と同じ手順でワームキーパーを付けて使用します。
いずれもフックサイズは#3と#2が用意されており、ワームに合わせたフックを選んでください。
おすすめのワーム・フックサイズ
ホバストに使用できるワームは以下の表の通りです。
ワーム名 | ワームサイズ | フックサイズ |
---|---|---|
TIEMCO スーパーホバリングフィッシュ | 3インチ | #3 |
RAID JAPAN フィッシュローラー | 3インチ | #3 |
4インチ | #2〜#1 | |
RAID JAPAN 2WAY | 5cm | #3 |
OSP マイラーミノー | 2.5インチ | #3 |
3.5インチ | #2 | |
Fish Arrow フラッシュJ アバロン | 3インチ | #2 |
DSTYLE ヴィローラ | 2.8インチ | #3 |
EVERGREEN ラストエース75 | 7.5cm | #3 |
ワーム選びのコツとしては、浮力があって軽いワームを選ぶことがポイント!
浮力があるほどネイルシンカーを入れたときに重心をつけやすくなり、シェイクしたときのロールアクションが出しやすくなります。
ワンポイントアドバイス
ホバストは水面直下をサスペンドさせながら目視でワームを確認して誘うため、カラーによっては見えにくいので、ワームのヘッドにマーカーペイントを塗ると見やすくなります。
アクションの仕方・タックル選び
ホバストはベイトの種類が魚となるリザーバーや河川などクリアウォーターの釣り場に向いています。
どんな季節でも使えると思いますが、特に春から夏の表層に見えバスが多いシャローで効果を発揮し、サイトフィッシングに向いている釣り方と言えます。
基本的にはバスがいるエリアや見えバスの近くにキャストして、水面直下をシェイクしながらワームをロールさせ、ゆっくり泳がせていくイメージです。
非常に軽いリグですので、タックルはスピニングを使用してULパワーのロッドを推奨します。
リールは2000番前後のやや小型のものを選び、ラインはフロロ3lbを基準として太くても4lbまでです。
まとめ
バス釣りで“スト”が付くテクニックはたくさんありますが、ホバストはミドストの水面直下と言った感じで、ミドストよりも移動距離が少なく、よりスローに誘うことができるリグです。
濁りが強い場所などどこでも通用する釣り方ではないですけど、クリアウォーターのプレッシャーが高い場所では絶大な効果を発揮してくれるのではないでしょうか。
ホバストが気になった方は身近なフィールドで実践してみてください。
コメント一覧
カスミから初訪問です。他のどのブログより詳しく丁寧だったのでいい意味で驚きました。かなりの上級者の方とお見受けしました。これからもフォローしますので、更新を楽しみにしております。
>しーさーさん
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ホバストは、たまたまこの釣りが活用できるフィールドで釣りすることが多かったので、より詳しく書くことができました。
これからも役立つ記事が書けるように頑張っていきます!
更新頻度は少なめですが、時々見に来てやってくださいm(_ _)m
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