24カルカッタコンクエストのシャローエディションを実釣で使ってきましたのでインプレします。
2024年シマノ新製品の第一弾として、浅溝スプールを搭載したカルコンが発売されました。
黒色のカルコンということで気になっていた方も多いのではないでしょうか?
この記事では、シャローエディションの使用感を解説しつつ、このリールの気になった点をお伝えできればと思います。
検討されている方がいましたら、購入の際の参考にしてみてください。
この記事の内容
浅溝スプール搭載のブラックカルコンのここが素晴らしい!
シャローエディションを使って感じたことは、軽量巻物ルアーでかなり重宝するリールです。
僕はボートの釣りで小型のシャッドやミノーを良く使うんですが、これらの軽量ルアーがとにかく投げやすいですね。
19アンタレスや20メタニウムのバーサタイル機では扱いづらい5g〜8gの狭い領域のルアーを近距離・中距離で正確に打っていける。
恐らく33/19の小口径スプールということと、浅溝は糸が巻かれた状態でもスプールが軽いことが投げやすさに影響しているのだろうと思います。
そして圧倒的な剛性感と巻き心地の良さ!
ぶっちゃけ軽量ルアーのプラッキングはここまでの剛性は必要なく、別のリールにKTFやAvailのスプールを入れるだけで十分だったりします。
しかし、カルコンはボディに剛性があって巻き心地が圧倒的に滑らかなので、ルアーの振動や障害物に触れたときの感覚がしっかりと伝わり、軽量巻物ルアーには最高のリールでした。
更に色がブラックになったことも決め手ですね。
金色のカルコンも高級感があって良いですけど、黒が好きな人にはたまらないリールだと思います。
相当マニアックなモデルであることは確かですが、軽量ルアーをよく使う人やボートの釣りが多い人には是非導入してほしいリールです!
24カルカッタコンクエスト30HG インプレ・レビュー
デザイン・外観
デザインは真っ黒ではなく若干グレー寄りのガンメタでめちゃくちゃかっこいいです!
カルコンと言えばゴールドかシルバーのイメージですが、ブラックのカルコンは新鮮さがあり、待ち望んでいたカラーですね。
また、どんなロッドとも合わせやすく、特にシマノではポイズングロリアス・ポイズンアドレナ・バンタム等と組み合わせれば統一感が出て見た目も楽しませてくれます。
性能はもとより色だけで買ってしまいそうなリールだと思います。
剛性感
カルコンなので言うまでもなく、ボディの頑丈さはお墨付きです。
シャローエディションは軽量ルアーを扱うことが多いのでこの剛性感を活かせる場面は少ないですけど、巻き上げのパワーがあるので抵抗が強いルアーやデカバスがかかったときは有利で、巻き心地にも貢献しています。
剛性とは関係ないですが、購入当初はグリスが多く塗ってあってクラッチを押した感触もヌメっとしていました。
パチパチ切れる感じではなくモソッと切れる感じですね…
この辺は使っていくうちに段々と馴染んでくるでしょう。
キャストフィール・飛距離
シャローエディションの最大のポイントはキャストフィールと飛距離ですね。
浅溝スプールは余分な糸が削減されレスポンスが向上、その結果キャストフィールが良くなって飛距離も伸びます。
特に5g〜14gのルアーで恩恵を受けやすく、クランクやトップウォーターなど空気抵抗のあるルアーでもバックラッシュしにくくスムーズに飛んでいきます。
また、スプールの初動が速いのでルアーが浮き上がりにくく、5g前後の軽量ルアーもストレスなく扱えます。
おかっぱりでのロングキャストはもちろん、ボートで近距離をテンポ良く打っていく釣りで非常にメリットが大きいです。
巻き心地・パーミング
シャローエディションのボディは21カルコン100と同じなので、巻き心地は相変わらず滑らかで最高です。
ギア鳴りがほとんど無くどんな状況下でも極上の巻き感を提供してくれます。
パーミングについては、ロープロに慣れているとやや持ちにくさを感じるかもしれませんが、ボディがコンパクトなため丸型とは思えないほど手に馴染みます。
24カルカッタコンクエスト30HGの気になった点
シャローエディションを実際に使ってみて気になる点もいくつかありました。
5g以下の超軽量ルアーは難しい
5g以下のルアーになると途端に厳しく、超軽量ルアーはやはりBFSのリールに頼ることになります。
重量級ルアーはボディ剛性的には全く問題ないが1/2ozを超えるルアーになるとレスポンスが良すぎて、浅溝でないリールの方が快適でした。
やはり一番投げやすいのは5g〜14gのルアー、それ以下では糸が浮き上がりバックラッシュ気味となり、それ以上になるとハイレスポンス過ぎて使いにくく、用途次第で使い勝手が左右されます。
ブレーキの効きが弱い
SVS∞のブレーキの効きが若干弱く感じます。
19アンタレスや20メタニウムの感覚で内部シューとダイヤル位置を決めるとバックラッシュしそうになるので、ブレーキを強めに設定する必要がありました。
バーサタイル機よりもブレーキが繊細ですので、ロングキャストするときやルアーチェンジしたときは設定を慎重に行うことになりそうです。
ルアー・用途に適した使い方
シャローエディションは5g前後の軽量ルアーはもちろん、3/8ozや1/2ozまで一般的によくあるルアーが得意です。
一番快適なのは5g〜10gの軽量ハードベイト、シャッド・クランク・トップウォーターなどを手返しよくキャストするスタイルで性能を発揮します。
1/2oz以上のルアーになるとスプールが軽快すぎて使いにくく感じますが、レスポンスが良いのでオーバーハングの下などを低弾道で狙っていける。
ロングキャストでは34/19のスプールより若干伸びが劣るもののめっちゃ飛びます!
あまりぶっ飛ばす釣りだとラインキャパ的に無理があるので、10lb以下を巻くか、PEを使うか、別のリールに任せた方が無難でしょう。
また、12lb以上の太い糸を巻くならラインキャパが許す限り重量ルアーへも対応できるのが魅力ですね。
筆者はバス釣りでシャッドをよく使うため、このリールにはフロロ10lbを巻いてMかMLのロッドで軽量巻物ルアー専用機とする予定です。
最適なブレーキ設定について
SVS∞のMGLⅢスプールはブレーキ設定がシビアとの意見が多いですが、シャローエディションもややシビアな印象です。
浅溝スプールは慣性が小さいので設定したブレーキの強弱が明確に出るため、場合によってはルアーチェンジの度にブレーキ設定を変える必要もあるかもしれません。
設定が決まれば快適でよく飛ぶのですが、設定が外れると扱いにくいリールになってしまいます。
色々試した結果、5g〜14g程度のルアーなら内部ブレーキシューを2つONにして、外部ダイヤルはMAX〜MINに少し下げた辺りが一番扱いやすいセッティングでした。
風が強い日や近距離・中距離しかしないなら内部ブレーキシュー3つONにして、外部ダイヤルはMAXとMINの中間くらいで調整すると安心です。
ブレーキ設定は釣り人の環境や技量によると思いますので、様々なルアーを使いながら見極めていくと良いでしょう。
まとめ
デザイン | ★★★★★ 5.0 |
---|---|
剛性感 | ★★★★★ 5.0 |
キャストフィール・飛距離 | ★★★★★ 5.0 |
巻き心地・パーミング | ★★★★☆ 4.0 |
価格・コスパ | ★★☆☆☆ 2.0 |
総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
今回は24カルカッタコンクエストのシャローエディションについてインプレしました。
21カルコン100が黒くなって浅溝スプールが付いただけなので目新しさはありませんが、用途次第で性能を発揮できるリールです。
軽量巻物ルアーを快適に投げたいなら間違いなく買って損はないリールですね。更にそれをボートでやりたいならもはやこれ一択!
もし買おうと悩んでいる方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。