冬の釣りに今や欠かせないメタルバイブ、各メーカーから様々な種類が発売され、形や色や重さなどたくさんのラインナップから選べるようになりました。
その中でも最近話題となりつつあるのが、ウエイトが3.5〜5gの軽いメタルバイブ、通称“軽メタ”を使用したテクニック。
バス釣りでそんな軽いメタルバイブってどうやって使うの?という疑問も多いと思いますので、使い方やタックルセッティングなど、軽メタの基本をご紹介します。
軽メタ(軽量メタルバイブ)とは?
軽メタとは、3.5〜5g(1/8〜3/16oz)の軽いウエイトのメタルバイブ全般のことを言い、代表的なルアーはフルメタルソニック、オーバーライド、メタルバイブSSなどがあります。
メタルバイブは1/4oz〜1/2ozの使用頻度が多いかと思いますが、5g以下はフォールスピードが遅く使う場所が限られたり、遠投に向かないことから敬遠されがちなウエイトでもあります。
しかし、その軽さを生かして正しい使い方をすれば爆発的釣果を得ることができるため、近年話題になりつつあるテクニックの一つです。
軽メタと少し似た釣りでは、レベルバイブブーストのパワースピニング&PEラインを使った「スピンバイブ」と呼ばれる釣りが流行っていました。
軽メタはそう言った使い方もできますが、今回ご紹介するのは遠投が目的ではなくストラクチャー周りやテトラ周りを攻略するための釣り方になります。
メタルバイブでストラクチャーを狙うと根掛かりが多くイレギュラーな釣り方と思われるかもしれませんが、条件がハマればダウンショットよりも釣れる可能性を秘めています。
野池・ダム・河川どんな場所でも使える!
通常のメタルバイブの使い方は、沖に遠投してからの「リフト&フォール」か「ただ巻き」が基本でした。
しかし、軽メタは遠投する使い方はせず、テキサスやジグのように足元や岸際のストラクチャー周りを探るため飛距離をほぼ必要としません。
軽メタと重いメタルの違いは、レスポンスが良く短い移動距離で丁寧に探れること、つまり軽メタはピンポイントを近距離で狙うのに向いているのです。
野池・リザーバー編
野池やリザーバーは秋から冬になるとクリア化が進み、バスは次第にシャローから深場に移動していきます。
移動すると言っても一気に移動するのではなく、シャローで居残りしているバスもいれば、ディープにいたりと居場所が広範囲に散っている時期。
バスはどの季節でもストラクチャーまたは岸に付く習性があるため、冬はシャローに隣接したディープが狙い目となり、そう言った場所を軽メタのリフト&フォールで誘っていきます。
水深がある岸際に投げてそのままボトムまで落とし、駆け上がりをリフト&フォールしながら探っていくイメージ。
岸際は木や石など沈んでいて根掛かりしやすいため、ストラクチャーの位置を把握して慎重に釣りする必要があり、心配なら底まで落とさず中層でリフト&フォールするのも効果的です。
それでもボトムを狙う以上は根掛かりする可能性があるため、ルアー回収機を必ず持っておいた方が良いでしょう。
川・テトラ編
川などで良く見られるテトラは、冬バスの格好の付き場です。
池やリザーバーと違って川は流れがあるため、冬になるとバスは流れが少ないテトラの中や水深のある場所に移動してきます。
テトラは一見浅そうに見えますが複数積み上げて置かれているため、テトラの隙間にルアーを落とすと意外と水深がある場合があります。
また、テトラで流れの妨げになっている場所にバスは付いているので、軽メタをテトラ周りやテトラの中に直接落としてリフト&フォール、またはそのエリアで一番深い場所に投げてリフト&フォールで探る釣り方になります。
秋から冬にかけてはバスのレンジが下がっても活発に餌を食べている個体も多く、根掛かりを上手く回避しながら探ることができれば、大小様々なサイズのバスからバイトを得られるかと思います。
タックルセッティング
軽メタで使用するタックルは基本的にベイトフィネスを使います。
ロッドはL〜MLくらいでリールは通常のベイトフィネスリール、ラインはフロロ8〜10lbがおすすめです。
僕の場合はポイズンアドレナ163L-BFSとアルデバランBFS XGに8lbを巻いた組み合わせ、これで3.5〜5gの軽メタは全て対応可能で、使用感もちょうど良く感じました。
3.5gならスピニングでも良いかもしれませんが、テトラ周りはスピニングでは不安があるのでベイトフィネス一択、それ以外は場所によって使い分けるのが良さそうです。
軽メタはベイトフィネスタックルなら大体どれでもマッチしますので、ご自分のお持ちのタックルで工夫して使用されると良いかと思います。
まとめ
軽メタの使い方は文章では説明が難しい部分もありますが、何となくイメージだけでも伝わりましたでしょうか。
根掛かりは避けられませんが、ルアー回収機を持ち歩きストラクチャーの位置や根掛かりしやすい場所を把握できるようになれば、最低限のロストで済みます。
複雑なカバーにはさすがに無理がありますので、そのような場所には素直にテキサスを打ち込んだ方が良いですけど、足元や岸際のストラクチャー周りを軽メタで探っていくことができれば、確実に反応が得られるはずです。
今回ご紹介した釣り方はあくまで一例になりますので、釣り場に合わせて軽メタの使い方を発見して、冬のバス釣りを楽しんもらえたら幸いです。