NZクローラーのダウンサイジング版として発売されたNZクローラージュニア。
可愛い見た目が特徴的でよく釣れると人気のルアーです。
発売当初は羽根モノで釣りにくいシーズンでしたが、やっと活躍する季節を迎えました。
先日NZクローラーJr.で50アップを仕留めることができましたので、インプレや使い方をご紹介します。
NZクローラーJr.のインプレ
今まで色々な羽根モノを投げてきましたが、NZクローラーJr.は羽根モノの中でもちょっとくせのあるルアーだと思いました。
オリジナルよりもウェイトが軽いためか、音やアクションは全体的に控えめで繊細な羽根モノです。
悪く言えば物足りない、良く言えば生き物が水面に落ちて泳いでいるようなリアリティーのある動きです。
開発を手掛けた渡部さんが“虫パターン”と表現しているのは、実際に使って初めて納得できました。
羽根モノといえば常にカシャカシャ音を立てるものが多いのですが、NZクローラーJr.はゆっくり巻くとほとんど音を立てず、少し早く巻くとしっかり音を出してアピールしてくれます。
良かったところ
- スイベル付きのフックアイ
- バーサタイルタックルで投げられる
- 回転アクションでバイトを誘発
NZクローラーJr.のフックアイにはスイベルが付いています。
羽根モノなどトップウォーターはバレやすいルアーでもあるので、スイベルの効果でバラシ軽減につながっていると思いました。
また、重さも1ozというウエイトのため一般的なタックルで投げることができ、どんなフィールドでも扱いやすいサイズです。
ボディ形状が扁平なので着水直後は裏返ってしまうときがありますが、軽くトゥイッチを入れたら回転して元に戻り、特別な動きを出すことができるので使って楽しいルアーでした。
悪かったところ
- 立ち上がりが悪い
- リトリーブ可能なスピードが狭い
NZクローラーJr.の弱点は立ち上がりの悪さです。
キャスト後に巻くとしっかり泳がない場合があり、軽くトゥイッチを入れて勢いを付けてあげなければいけませんでした。
ですが、何度かバスを釣って羽根の角度が開き気味になると、立ち上がりが良くなってきました。
あとリトリーブ可能な領域が狭くデッドスローかスローで巻く必要があります。
早く巻こうとすると動きが破綻するので、常にルアーの動きや風向きを意識しつつ、ある程度一定の速度でリトリーブすることになり、慣れるまでは少しコツがいりました。
NZクローラーJr.の概要
ここからはNZクローラーJr.の概要を簡単に紹介しておきます。
NZクローラーJr.はNZクローラーのダウンサイジング版として発売されたルアーで、入荷されれば即完売するほど大人気のクローラーベイトです。
オリジナルは3ozもあり羽根モノルアーの中でも大型の部類に入るため、タックルやフィールドが限定される場合があったのではないでしょうか?
そこで発売されたのがNZクローラーJr.で、オリジナルでは攻略が難しかった規模が小さい野池やリザーバーなど、大型のバス以外に小〜中型のバスも狙うことができるサイズになっています。
スペック表・フックサイズ
NZ CRAWLER | NZ CRAWLER Jr. | TINY NZ CRAWLER | |
---|---|---|---|
サイズ | 134mm | 96mm | 75mm |
重さ | 3oz(約85.8g) | 1oz(約29.4g) | 1/2oz(約15.3g) |
コロラドブレード | #4 | #2 | #1 |
フックサイズ | #1 | #4 | #7 |
価格 | 6,380円(税込) | 5,390円(税込) | 3,960円(税込) |
発売日 | 2017年9月 | 2019年10月 | 2023年9月 |
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使い方・アクション方法
羽根モノ全般的に言えることですが、使い方はシンプルに投げて巻くだけで、カバー周辺やオープンエリアのシャローを巻いていくのが基本的な使い方です。
普通の羽根モノを使うのと同じように、デッドスローからスローリトリーブで巻くと良いでしょう。
ロッドの角度は10時の方向を保ち、角度を付け過ぎないことで気持ちよく泳いでくれます。
また、キャストして着水後にNZクローラーJr.がお腹を上に向けたとしても、軽くトゥイッチを入れたら元に戻ります。
この回転アクションがバスにスイッチを入れる裏技でもあり、着水直後はバイトが最も多い“間”でもあるので、ここぞという場所はルアーから目を逸らさずに待ち構えましょう。
タックルセッティング
NZクローラーJr.は1ozですのでMHクラスのロッドが一番投げやすいです。
僕の場合はバンタム160ML-Gと20メタニウムHGに12lbを巻いて投げていますが、バーサタイルタックルでも投げることができます。
フローターだと近距離キャストが大半でこの組み合わせに落ち着いていますけど、おかっぱりやボートなら飛距離も必要ですから、MHのロッドにラインは14lbくらいがベストマッチでしょう。
バットにパワーのある固すぎず柔らかすぎないロッドを選び、リールはHGでもノーマルでも好きな方を選ぶとよいと思います。
まとめ
NZクローラーJr.は他の羽根モノから比べると少し扱いが難しいですが、使う場所や状況がマッチすればデカバスを引き連れてきてくれます。
控えめな音とアクションを活かし、野池のピンポイント攻略にぴったりの羽根モノだと思いました。
最終的に思うことは、使いやすさはやっぱりダッジの方が上ですし、早く巻いて広範囲を探りたいならポンパドールが優れています。
NZクローラーJr.は決して万能ではなく、フィールドを熟知した上級者向けのルアーのように感じました。
サイズ感や見た目はとても気に入ったので引き続き使っていこうと思います!
NZクローラーJr.を投げようと思っている方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。