16ポイズングロリアス263L-S(QUICK RESPONSE 63)をレビューしたいと思います。
ソリッドティップとしては珍しいL表記のロッドですが、パワーと感度共にソリッドティップとは思えない使いやすさを体感できるモデルでした。
今回はポイズングロリアス263L-Sを長期使用した感想をご紹介します。
この記事の内容
ポイズングロリアス263L-Sを購入したきっかけと感想
ソリッドティップのロッドはこのモデルが初となります。
今までチューブラーを使用してきましたが、虫系やダウンショットの釣りで繊細なアクションを行い、バイトを乗せるためにはどうしてもソリッドティップが必要でした。
個人的にソリッドティップ特有のだるい感じが苦手で、あえてL表記のポイズングロリアス263L-Sを選んだ訳です。
当初はエクスプライド263L-Sを考えていましたけど、近所の釣具屋にポイズングロリアス263L-Sが置いてあったのでこれに決めました。
このロッドを使って感じたことは、ソリッドティップなのにダルさが全く無く非常にシャープなロッドです。
6ft3inという短いレングスから必然的にロッド全体が硬くなっていると思いますが、ソリッドティップを感じさせない、チューブラー感覚で扱えるロッドだと思いました。
ティップは程よく柔らかく、ベリーからバッドは十分なパワーを備えていて、大物がきても楽々寄せることができます。
柔らかいソリッドティップに慣れている人は扱いにくく感じるかもしれませんけど、食わせの釣りにおて僕が求めていたロッドそのものでした!
ソリッドティップのダルさが苦手な人や、ショートバイトをしっかりフッキングさせたい場合に、とてもおすすめできるモデルです。
ポイズングロリアス263L-Sのスペック
品番 | 全長(m) | 継数(本) | 自重(g) | 先径(mm) | 適合ルアー(g) | 適合ライン(lb) | グリップ長(mm) | テーパー | カーボン含有率(%) | 本体価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
263L-S | 1.91 | 1 | 82 | 0.9 | 2.5~9 | 3~6 | 175 | FF | 99.8 | 56,000円 |
- スパイラルX・ハイパワーX
- カーボンモノコックグリップ
- タフテックα ソリッドティップ
- 4フィンガーの握りに対応する先細テーパーグリップ など
ポイズングロリアス263L-Sは2016年にシマノからリリースされたスピニングロッドです。
初期ラインナップに唯一存在していたソリッドティップモデルでもあり、L表記のソリッドという特殊な番手になります。
今では少し古いモデルですけど、シマノロッドでお馴染みのスパイラルXやハイパワーX、カーボンモノコックグリップなどの技術が採用され、プロアングラーも使用していることからその性能はお墨付きです。
ポイズングロリアス263L-Sのインプレ・レビュー!
ここからは釣り場で使用した意見を述べていきます。
デザインや外観
ポイズングロリアス263L-Sには「先細テーパーグリップ」というグリップが使われています。
グロリアスシリーズの中ではUL表記のロッドに多く使われているグリップですが、L表記ではこのモデルだけとなります。
コルク部分がバッドにかけて若干細長く伸びているため、3フィンガーや4フィンガーで握ると魚とのファイトが楽に出来るようになります。
繊細なソリッドティップとパワーを兼ね備えたロッド
数あるソリッドティップのロッドの中で、このポイズングロリアス263L-Sはかなり硬い部類に入ると思います。
ティップはそこそこ柔らかいですけど、ティップの繋ぎ目のベリー付近から急激にパワーが出る感じです。
繊細な釣りをしつつ魚をかけたら一気に寄せることができるので、パワー不足や不安感を感じることはありませんでした。
感度・操作性・6ft3inレングス
ソリッドティップとカーボンモノコックグリップが組み合わさって感度は非常に良いです。
繊細なショートバイトが手に取るように分かり、フッキングしても弾くことなく乗るので、喰い込みの良さを兼ね備えています。
6ft3inというレングスのためおかっぱりには向きませんが、短いが故に操作はしやすく飛距離を必要としないボートにちょうど良いレングスでした。
不満は飛距離とリールシート
飛距離が出ない
小型のマイクロガイドが搭載されている関係で飛距離が伸びません。
その後購入したチューブラーのバンタム264UL+は糸出が良く滑らかに飛んでいきますが、ソリッドモデルはガイド径が小さいため抵抗が大きく飛ばない印象でした。
ライトリグの中でも少し重いリグやワームの方が投げやすく、それより軽くなるとロッドが硬いことで起こるピンポイントへのキャストが定まりにくくなります。
一般的な重さの虫系・ダウンショットなどに一番マッチしますが、1gを下回るものになるとあまり向かないと思います。
6ft3inしかないソリッドティップロッドに飛距離を求めるのはナンセンスかもしれませんけど、キャスティング性能より感度と操作性に特化したロッドと言えます。
リールシートが短い
リールシートとカーボンモノコックグリップの繋ぎ目が短く少し窮屈に感じます。
2フィンガーで握ったときに、リールを固定するスクリュー式からカーボンモノコックに変わる段差が手の平に当たり違和感を感じました。
ポイズングロリアスのスピニングシリーズは全てこうなっているのですが、もう少しリールシートを長くしてほしかったです。
慣れの問題も大きいでしょうけど、手が小さい人ならそれほど気にならないかもしれません。
まとめ
ポイズングロリアス263L-Sは繊細なソリッドティップにパワーを兼ね備えたロッドです。
細々とした不満点もあり、決して万人受けするロッドではないと思いますが、ソリッドティップにしては幅広いリグやルアーが扱えるモデルだと思います。
特に虫系、ダウンショット、ジグヘッド、スモラバ、ネコリグなど、ライトリグ全般を繊細にこなすことができます。
投げようと思えば小型のシャッドとかハードプラグも全然いけるので、ソリッドティップとは思えないバーサタイル性の高いロッドという印象でした。
スピニングロッドを検討されている方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。