22バンタムを実釣で使ってきましたのでインプレします。
アルミ一体成型コアソリッドボディで注目を集めた18バンタムMGLが、MGL3スプールを搭載してフルモデルチェンジされました。
当方18バンタムMGLも所有していますが、新しくなった22バンタムの性能が気になり、HGモデルを購入してその実力を確かめてみました。
今回は、18バンタムMGLと比較しつつ飛距離や使用感などに集点をおいて、このリールの良し悪しをお伝えできればと思います。
検討されている方がいましたら、購入の際の参考にしてみてください。
この記事の内容
結論:前作の欠点を解消し飛距離をアップさせた高剛性リール
22バンタムは飛距離とキャストフィールが大幅に向上しています。
MGL3スプールが搭載されたことでキャスト後半の伸びる感覚が22バンタムでも体感できるようになりました。
また、スプールのレスポンスも良くなっていて、18バンタムMGLでは苦手だった3/8oz前後の軽めのルアーでもストレスなく投げられたのは意外でした。
得意とするのはやはり1/2oz前後ですが、中型ルアーを中心としてオールラウンドに使えるリールになったは間違いないです。
インフィニティドライブの効果はそこまで感じませんでしたが、抵抗のあるルアーを巻いているときや魚が釣れたときも、安定してパワフルに巻ける印象でした。
今回の22バンタムはMGL3スプールの恩恵が大きいモデルチェンジだったように思います。
18バンタムMGLを使ったことがある方ならこの進化にきっと驚くでしょう。
バーサタイルリールで剛性感も欲しいけど飛距離も欲しいという方は買って後悔はないです。
22バンタム インプレ・レビュー!
スペックや特徴は過去記事やホームページにも載っていますので省略しますが、ここからはインプレを更に細かく述べていきます。
デザイン・外観
カラーリングはガンメタを基調として、ボディ形状は18バンタムMGLとほぼ同じです。
塗装はサラサラした樹脂ボディのような触感があり、重厚感を感じられます。
ガンメタになったことで細かなキズが目立ちにくくなり、ロッドに乗せたときも一体感が出て、他メーカーのロッドとも合わせやすそうなデザインでした。
個人的に22バンタムのカラーはかなり好みで、渋くてとてもかっこ良くなったと思います!
飛距離・キャストフィール
22バンタムの最大の進化は、MGL3スプールを搭載したことによる飛距離とキャストフィールの向上です。
20メタニウムや21アンタレスDCでも感じることができるMGL3スプール特有の後半伸びる感覚が22バンタムで体感できるようになり、16lbや20lbの太糸でも飛距離の伸びが感じられます。
また、スプール径は35mmという新しいサイズになっています。
径がやや大径化されたことで軽いルアーだと回転の立ち上がりが少し遅い感覚がありましたが、慣れるとほとんど気になりません。
巻き心地・剛性感
アルミ一体成型コアソリッドボディとあって非常に滑らかな巻き心地です。
ビッグベイトなど重めのルアーを使っていてもブレがほとんどなく、丸型リール並みにカッチリとした使用感を得られます。
これは18バンタムMGLでも感じられることですが、インフィニティドライブが採用されたことでカッチリした感覚が増してパワフルになった印象です。
18バンタムMGLは個体差によって異音が目立つ個体もあったみたいですけど、今回購入した22バンタムはアタリだったようで、気になる音はほとんどありませんでした。
ブレーキシューが6個へ増加
22バンタムのSVS∞はブレーキシューが6個搭載されています。
ブレーキシューの選択筋が多いと色々な状況に対応できるので、細かい事ながらも嬉しい改良だと思いました。
ただ、6個オンにした状態で空巻きするとブレーキシューがパイプに当たる音がよく聞こえます。
6個を全てオンにすることはあまりないので問題ないですが、使っていくうちに馴染んでくるかもしれません。
また、色々なブレーキセッティングを試してみたところ、シューは3個をオンにして外部ダイヤル3〜5の範囲がベストなセッティングでした。
スプール径35mmの使用感
22バンタムで密かに注目されているのが35mmのスプール径ではないでしょうか。
使用感としては飛距離とレスポンスの良いとこ取りをしたスプールだと思います。
18バンタムMGLは34mmのスプール径に16lb-100mは多すぎたため飛距離やレスポンスに影響し、夢屋浅溝スプールに替えて使っていた方も多かったですよね。
16lb-100m巻けるリールとなると使うルアーも必然的に重くなる訳で、重いルアーを投げるためにはスプール径は大きい方がメリットが多いです。
しかし径が大きすぎてもレスポンスが失われるので35mmに落ち着いたのでしょう。
また、18バンタムMGLでレベルワインドとスプールの間隔が狭く飛距離が伸び悩んだ問題も、スプール幅が19mmにナロー化されたことで解消されました。
つまり今回のモデルチェンジは前作の欠点を潰して、バンタムの立ち位置を明確にした改良だったと言えます。
買って良かった点・悪かった点
良かった点
- MGL3スプールによる飛距離の伸び
- ロープロ&コンパクトでありながら高い剛性感
- コストパフォーマンスが良い
22バンタムを買って一番良かった点はMGL3スプールを搭載したことによる飛距離の伸びですね。
18バンタムMGLで感じていた飛距離の物足りなさが改善され、今回のモデルチェンジで完成形と言えるレベルまで至っています。
更に、18バンタムMGLのボディを継承しているため、コンパクト&高剛性ボディは強い釣りをする上で本当に頼りになります。
また価格面では、MGL3スプールが付いて、インフィニティドライブも付いて、見た目のカッコ良さなど、色々組み合わさって3万前後で買えるのはコスパが良いと思いました。
悪かった点
- フルモデルチェンジだけどボディ形状は同じ
- 自重がやや重い
- 軽いルアーはやや苦手
ボディ形状が同じなためフルモデルチェンジというよりマイナーチェンジに近いモデルチェンジだと思いました。
単純に18バンタムMGLにMGL3スプールを入れただけのようにも捉えられます…
カラーが変更されたり、インフィニティドライブが付いたり、モデルチェンジ感を出していますが、MGL3スプール以外の恩恵はそこまで感じませんでした。
また、軽いリールばかり使っていると自重220g台はやや重く感じます。剛性が売りのリールなので仕方ないですが…
軽量ルアーもある程度対応できるようになったものの3/8oz以下は少しきついので、状況に応じて20メタニウムや19アンタレスも併用することに変わりないでしょう。
22バンタムはこんな人におすすめ
- ストロングバーサタイルなリールが欲しい
- 1/2ozクラスから小型ビッグベイトを頻繁に使用する
- とにかく剛性の高いリールが欲しい
22バンタムはパワーバーサタイル向けなリールです。
16lb-100mのラインキャパを活かし、1/2ozクラスの巻物や打物はもちろん小型ビッグベイトまで様々なルアーに対応でき、淡水だけでなく海でもおすすめですね。
近年流行りの小型ジョイントベイトをストラクチャー周りへタイトに打ち込んでいく近距離の釣りや、高比重ノーシンカーワームを遠投するなどオールラウンドに使うことができます。
とにかく剛性が高いリールになっていますのでパワーを必要とする状況におすすめです。
まとめ
今回は22バンタムについてインプレしました。
今回の内容をまとめると、高剛性ボディに飛距離をプラスしたパワーバーサタイルリールですね。
特にMGL3スプールの恩恵で飛距離が18バンタムMGLから見違えるほど伸びるようになったのが印象的でした。
既に18バンタムMGLを持っている人は買い替えるか悩むかもしれませんが、これから22バンタムを導入しようと思っている人にはかなりおすすめで、用途が合えば活躍するリールになることでしょう。
購入を検討されている方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。