現在のバス釣りではすっかり定番となったベイトフィネス。
リール・ロッドの進化によって、以前はスピニングタックルでしかキャストできなかった軽量ルアー・リグをベイトタックルで扱えるようになり、タフ化が進む現代のバス釣りにおいて必要不可欠な存在となりました。
ベイトフィネスはリールの性能が特に重要となっており、数あるリールの中からどれを選べば良いのか迷う方も多いと思います。
そこで今回は以下のような疑問にお応えします。
- おすすめのベイトフィネスリールは?
- ラインは何ポンドを巻けば良いの?
- ハンドルは左巻き右巻きどっちを選ぶ?
この記事にはベイトフィネスリールを選ぶ際に役立つ情報が載っていますので、導入する際の参考にしてみてください。
この記事の内容
ベイトフィネスリールおすすめ4選!
まずは僕が実釣で使用したベイトフィネスリールを厳選してランキング形式でご紹介します。
1位:22アルデバランBFS
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール寸法(径mm/幅mm) | 糸巻量(lb-m) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数 | 本体価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HG RIGHT / HG LEFT | 7.8 | 3.5 | 130 | 29/19 | 6-45、8-45 | 71 | 40 | 10/1 | 48,000円 (税抜) |
XG RIGHT / XG LEFT | 8.9 | 3.5 | 130 | 29/19 | 6-45、8-45 | 81 | 40 | 10/1 | 48,000円 (税抜) |
22アルデバランBFSを1位にした理由は、軽量ルアーの飛距離が伸びるからです。
19mm径のMGLⅢスプールを採用したことで1g〜4gを楽々キャストできるようになり、軽量ルアーをなるべく遠くに飛ばしたい方におすすめのベイトフィネスリールです。
また、新しくなったFTB(フィネスチューンブレーキシステム)は、ブレーキの幅を細かく調整することができ、どんなルアーやリグでも最適なブレーキセッティングを見つけ出すことができます。
更にマイクロモジュールギアを搭載したことで巻き心地も良く、シャッドなど小型プラグの巻物にも向いています。
欠点はスプールの回転が良すぎてピーキーな感覚があり、ブレーキ設定をしっかり行う必要がありますので、ベイトフィネスを使い慣れている方向けのモデルと言えるでしょう。
繊細な釣りはもちろんオールラウンドにも使える最先端ベイトフィネスリールです。
2位:20アルファス AIR TW
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール寸法(径mm/幅mm) | 糸巻量(lb-m) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数 | 本体価格 |
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7.1R / 7.1L | 7.1 | 3.5 | 160 | 28/21 | 6-45、8-45 | 62 | 80 | 6/1 | 42,800円 (税抜) |
8.6R / 8.6L | 8.6 | 3.5 | 160 | 28/21 | 6-45、8-45 | 75 | 80 | 6/1 | 42,800円 (税抜) |
20アルファス AIR TWは、軽量ルアーのキャスト性能とコスパを両立したモデルです。
28mm径の小口径スプール搭載により、スプールのレスポンスが良く、1g台のルアーでもキャストが可能です。
また、このスプールは上位機種の20スティーズ AIR TWと同等の性能のものを搭載し、価格も3万円台前半と抑えられているためコスパにも優れています。
そしてマグネットブレーキの許容範囲が広いのも特徴で、軽量ルアーでもバックラッシュしにくく、ベイトフィネスに慣れていない方でも使いやすくなっています。
欠点はボディがアルミ素材のためベイトフィネスリールとしては若干重いですが、それでも160gですので実際の用途では必要十分と言えます。
ミドルクラスで軽量ルアーに特化したベイトフィネスリールを探している方におすすめです。
3位:20スティーズ AIR TW
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール寸法(径mm/幅mm) | 糸巻量(lb-m) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数 | 本体価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
500H / 500HL | 6.8 | 3.5 | 135 | 28/22 | 6-45、8-45 | 60 | 80 | 12/1 | 68,000円 (税抜) |
500XXH / 500XXHL | 9.1 | 3.5 | 135 | 28/22 | 6-45、8-45 | 80 | 80 | 12/1 | 68,000円 (税抜) |
20スティーズ AIR TWは、超軽量ルアーに特化した高性能ベイトフィネスリールです。
現在発売されているベイトフィネスリールの中では軽いルアーを最も得意としており、1g台をピッチングからオーバーヘッドキャストまで正確にキャストできるのが特徴です。
実際に1g台をキャストする機会は少ないかもしれませんが、軽量ルアーのキャスト性能が良いリールほど、2gや3g程度のルアーを投げる場合においても有利になります。
20アルファス AIR TWとの違いは、マグネットブレーキが若干強くブレーキがかかる仕様のため、しっかりブレーキ設定を行わないと、ルアーの種類によっては投げにくく感じるかもしれません。
しかし設定が決まれば軽量ルアーでも心地よいフィーリングを堪能できます。
ダイワの最高峰ベイトフィネス機とあって完成度は非常に高く、とにかく軽いルアーを投げれるベイトフィネスリールが欲しい方におすすめです。
4位:21SLX BFS
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール寸法(径mm/幅mm) | 糸巻量(lb-m) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数 | 本体価格 |
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LEFT / RIGHT | 6.3 | 3.5 | 170 | 32/22 | 8-45 | 63 | 42 | 5/1 | 25,000円 (税抜) |
XG RIGHT / XG LEFT | 8.2 | 3.5 | 170 | 32/22 | 8-45 | 82 | 42 | 5/1 | 25,000円 (税抜) |
21SLX BFSは、低価格ながらバーサタイル性能を持ったベイトフィネスリールです。
5g以下の軽量ルアーはやや厳しいものの、ベイトフィネスでよく使われる5g台のプラグやリグなら快適にキャストすることができます。
更に幅広いルアーウェイトを活かして、ベイトフィネスリールながら一般的な巻物や打物のベイトキャスティングリールとしても使えるのが特徴です。
ブレーキシステムは16アルデバランBFSにも搭載されていたFTBを採用し、外部ダイヤルのみで細かいブレーキ調整が可能。
1万円後半のリールとは思えないクオリティーを備えています。
ベイトフィネスとは?
ベイトフィネスとはベイトタックルで軽量ルアーやライトリグを使うことを指します。
元々はスピニングの細いラインで攻めることができなかったカバーを攻略するために普及したものです。
ベイトフィネスの最大のメリットは、軽量ルアーをベイトリールでキャストできる効率の良さと、太いラインが使えることです。
スピニングは太いラインに向いておらず、キャストも指でラインを取ってベイルを返す必要がありますが、ベイトリールは太いラインが使えてクラッチ操作のため、軽量ルアーを手返し良くキャストできます。
ハイプレッシャー化が進む現代のバス釣りでは、ライトリグでの釣りが多く、カバーに付くことが多いブラックバスを釣るためには、理にかなっているタックルセッティングと言えます。
最近ではベイトフィネス専用のリールやロッドも登場して、スピニングタックルでしかキャストできなかったものを扱えるまで進化しました。
ラインの太さ(ポンド数)の選び方
ベイトフィネスリールでラインは何ポンドを巻けばいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
僕の場合はフロロ8lbが基本です。8lbを選ぶ理由としては、太すぎず細すぎず強度も十分で飛距離も出るからです。
8lb以外では、カバーが多い場所やテトラ&ゴロタ岩では10lb、真冬に繊細なリグで食わせを重視するときは7lbに落とすのも有りです。
ですが大半8lbで事足りますので、釣り場の状況に応じたポンド数を選ぶと良いでしょう。
ちなみにベイトフィネスリールにおすすめのラインを1つ紹介しておくと「シーガー R18 フロロリミテッドハードBASS 8lb」が最適です。
80m巻きですので8lb-45m巻けるスプールだと2回巻くことができ、数あるラインの中で抜群に感度が良いからです。
また、ラインをスプールいっぱいに巻くのではなく、規定量より5m〜10mくらい少なめに巻くことでスプールの特性を活かすことができ、バックラッシュを防いで軽量ルアーをキャストしやすくなります。
ハンドルは左巻き?右巻き?
先に結論を言っておきますと、ベイトフィネスリールでは右利きなら「左巻き」が基本です。
ベイトフィネスではシェイクなどの繊細なアクションが必要になるため、ロッドを利き手で持ったほうが操作しやすいからです。
しかし、必ずしも「左巻き」という訳ではなく、他のタックルを全て右巻きで統一していたり、どうしても左巻きに慣れないという人は「右巻き」で問題ありません。
考え方は人それぞれだと思いますので、使い慣れた方のハンドルでベイトフィネスを使う方が良いのではないかと思います。
まとめ
ベイトフィネスは近年バス釣りだけでなく、渓流やライトソルトなどでも使われることが多くなってきました。
技術の進歩によって高性能なベイトフィネスリールが次々登場していますので、昔から比べると導入しやすくなったのではないかと思います。
必ずしも必要なタックルではありませんが、軽量ルアーをベイトリールで扱いたいならきっと役立つので、使いこなせると確実に釣果が上がります。
今回ご紹介したベイトフィネスリールを予算と性能に応じて選んでぜひ使ってみてください。