アルミボートは前方の浮力体にシートベースが付いていることが多いですが、後方には付いておらず2人で釣行するときは不便ですよね。
そこでシートベースを購入してDIYで取り付けようと考える方も多いと思います。
しかし、どのような手順で取り付けたら良いのか?簡単に取り付けられる方法はないのか?悩む方も多いのではないでしょうか。
先日、実際に自分でやってみて、作業自体そんなに難しくありませんでした。
この記事では、シートベースの取り付け方法から必要な材料や工具まで詳しく解説していますので、検討している方は参考にしてみてください。
この記事の内容
キャスティングシートを取り付けると快適に釣りを楽しめる
浮力体のサイズに加工したコンパネをシートベースと浮力体の間に挟んでビス止めしています。
シートベースを浮力体に直接付けると体重が横に加わった際に抜けてしまったり、浮力体がペコペコして強度不足になるため、コンパネを間に挟む一般的な方法で取り付けました。
今回使用しているシートベースはサウザーの「ステンレスシートベースプレート2」という製品です。
色々なメーカーから出ているので悩みましたが、バックラッシュのは価格が安く差し込み口が真鍮なのでこちらにしました。
取り付け後に実際釣行したところ、強度もバッチリで安定感もあり同船者から大好評でした!
今まで簡易的な椅子を持ち込んで座っていたので、不安定だったのが解消され、やっぱりキャスティングシートがあった方が安全で快適です。
取り付けに必要なパーツ・工具
キャスティングシートとシートベースを取り付けるにあたって必要なパーツと工具を解説します。
必要なパーツや材料
- コンパネ(180cm×90cm×12mm)
- BEE BOAT マリンカーペット
- ネジ複数本
アルミボートのキャスティングシートはシート本体・シートマウント・ポール・シートベースの4つのパーツで構成されています。
他にコンパネとマリンカーペット、それらを浮力体に固定するネジも必要です。
差し込む穴の規格は19mmで揃えれば問題なく、新しく購入する場合はポールやシートベースの径が19mmかどうか確認しておいた方がよいでしょう。
シート本体とポールの長さは何でもOKですので、自分の好みのものを選んで組み合わせてください。
僕の所有しているアルミボート(WP-330VW)はセンターデッキを下段で自作したため、今回は20cmのショートポールを使用しました。
使用する工具
- ジグソー、電動ドリル、ホールソー
- メジャー、ハサミ、カッター、
- タッカー、マーカーペン、ボンドG17
シートベースを取り付けるに当たって使用した工具を解説します。
ジグソーはコンパネの加工、電動ドリルはビス止め、メジャー・ハサミ・カッター・タッカー・マーカーペン・ボンドG17はコンパネにカーペットを貼るときに使用します。
写真にリベッドも写っていますが今回は使用しませんでした。
そして、ホールソーはコンパネと浮力体にシートベースを差し込む穴を開けるときに使います。
アルミボートの浮力体にシートベースを取り付ける手順
ここからは作業の流れを解説していきます。
- 1.浮力体のサイズに合わせてコンパネを加工
- 2.コンパネに穴を開ける
- 3.コンパネにカーペットを貼る
- 4.浮力体に穴を開ける
- 5.浮力体にコンパネを貼る
- 6.ビス止め
- 7.完成
おおまかな流れとしては、コンパネにカーペットを張り合わせた土台を作成し、最後にシートベースと土台を浮力体にビス止めするという流れです。
1.浮力体のサイズに合わせてコンパネを加工
浮力体をメジャーで採寸してコンパネのサイズを決めます。
正方形でも長方形でも良いですが、今回は正方形で作成しました。
2.コンパネに穴を開ける
ジグソーでコンパネを切ったらホールソーで中心に穴を開けます。
この時にシートベースの裏側のサイズを確認して、ホールソーで開ける穴の大きさを決めると良いでしょう。
シートベースの裏側は溶接部分含めて4cm程度でしたのでコンパネは5cmの穴を開けました。
3.コンパネにカーペットを貼る
次にカーペットをボンドG17でコンパネに接着したら側面をタッカーで止めます。
今回はBEE BOATの7mmの厚手マリンカーペットを使用しているため、カーペットの厚みで隙間ができそうだったので、裏側までカーペットを折り返さない加工としました。
もしこれが薄手のパンチカーペットなら裏側まで折り返しても問題なさそうです。
4.浮力体に穴を開ける
土台が完成したらアルミボートの浮力体の加工に取り掛かります。
浮力体のカーペットを土台の大きさ分だけ剥ぎ取り、土台の穴と同じ位置にホールソーで浮力体に穴を開けます。
浮力体の中には発泡スチロールが入っていますので、シートベースが入る分だけくり抜きます。
5.浮力体にコンパネを貼る
土台と浮力体をボンドG17で接着します。
本来しなくても問題ありませんが、ビス止めだけでは強度が不安だったり、更に頑丈な作りを目指す場合は、土台と浮力体を直接ボンドで接着した方がより強度が得られます。
ボンドが接着するのを1日程度待ったらビス止めを行います。
6.ビス止め
最後にシートベースと土台を浮力体にネジで固定していきます。
ここで使用するネジは近所のホームセンターで購入した以下の2種類です。
- 皿タッピング(6×70)
- ステントラスタッピング(5×30)
ビス止めする箇所は、土台の四方4ヶ所をステントラスタッピング、シートベースの6ヶ所を皿タッピングで止めます。
ネジの長さは30mm〜40mmあれば十分ですが、M6の短い皿ネジが売っておらず、仕方なく70mmを使用しました。
ビス止めはコンパネと浮力体を同時に貫通させるため、かなり圧力をかけて止める必要があります。
注意点としては、浮力体のアルミは薄くドリルで強く締め過ぎるとなめてしまう可能性があるので、締めの後半は慎重に行ってください。
7.完成
全てのビス止めが終わったら完成です!
これでお好みのシートやポールを差し込んで快適に釣りができるようになります。
まとめ
今回はアルミボートのシートベースの取り付け方法をご紹介しました。
あくまで素人レベルの作業ですので不十分な点もあるかもしれません。
一からキャスティングシートを取り付けようとすると必要な物が多く、費用も時間もかかって大変ですけど、やろうと思えばDIYで作ることができます。
お手持ちのアルミボートにキャスティングシートを取り付けようと検討している方は是非チャレンジしてみてください。