一誠のギルフラットとギルフラットJrを使ってきましたのでインプレします。
ギルフラットはリリースされて数年経った今でも、各地で釣果を聞くことが多いワームの一つですよね!
しかし、その特殊な形状から、使い方が分からない!どんなリグが最適なんだろう?という疑問を持っている方も多いと思います。
そこでこの記事では、ギルフラットを実釣で使ったインプレを交えながら、セッティング方法について詳しく解説していきます。
この記事の内容
ギルフラットのインプレ
巻いて使えるギル系ワーム
ギル系ワームと言えばブルフラットのイメージが強いですけど、ブルフラットはスパイラルフォール、それに対してギルフラットは巻いて使うこともできるギル系ワームです。
同じギル系でもブルフラットとは全く違ったコンセプトですので、初めて使ったときにはスイムベイトに近い感覚でした。
これまで色々なギル系ワームを使ってきましたが、これだけリアルな動きをするワームは他に無いですね!
インナーフロートを外せばフォールで使うこともできますし、巻きでは本当に泳いでるようなS字の動きでアピールするので、巻きも撃ちも対応する汎用性が高いワームです。
唯一の欠点はフッキングの悪さ
このワームで一番悩んだのはフッキングがとても悪いことです。
オフセットフックでは5バイト中2回フッキングに成功し、バイトがあってもすっぽ抜けてしまうことが多いです。
あまりにフッキングが悪いので最近ではマス針のちょん掛けやストレートフックを使ったりと、リグを工夫したことで欠点は克服できたかなと思っています。
バイト率は高いのでセッティング方法に気を付ければ、ギルフラットは本当に良く釣れるワームです!
ギルフラットの概要
ギルフラットは一誠からリリースされた村上晴彦氏プロデュースのギル系ワームです。
ギルフラットの特徴
- 縦泳ぎで使う
- インナーフロート
- マンゴーカット構造(Jr.はカタクチワーム・ヤバクネ構造)
- 取り付け式のアイ
他のギル系ワームとの違いは、縦泳ぎで使うことを前提に設計されている点です。
これはギルフラットの背中に付属の発泡材(インナーフロート)を入れることで、ワームとしては珍しく縦泳ぎが可能となっています。
必ずインナーフロートが必要という訳ではないですが、リグによってはワームの姿勢を安定させるために必須です。
また、ボディ側面にはマンゴーカット構造(Jr.はカタクチワーム・ヤバクネの構造)という切り込みが施されています。
目玉シールも取り付けできるようになっていますので、見た目がとてもリアルです。
スペック表
製品名 | サイズ | 重さ | 個数 | 定価(税込) |
---|---|---|---|---|
ギルフラット | 110mm | 20g | 4 | 1,320円(通常カラー) 1,430円(ツートーン) |
ギルフラットJr. | 80mm | 8g | 4 | 1,210円(通常カラー) 1,320円(ツートーン) |
フックサイズ
製品名 | マルチオフセット | マス針 |
---|---|---|
ギルフラット | #4/0 | #3/0~4/0 |
ギルフラットJr. | #1/0 | #2~1 |
カラーラインナップ
ギルフラット
※全14色(2022年6月時点)
ギルフラットJr.
※全11色(2022年6月時点)
使い方・おすすめリグ
ここからは「ギルフラット」と「ギルフラットJr.」の使い方について解説していきます。
今回ご紹介するリグは以下の5つです。
- マス針ちょん掛け(バネチューン)
- オフセットフック・ストレートフック(ネイルリグ)
- テキサスリグ・ライトテキサスリグ
- フリーリグ
- 根魚玉
ギルフラットのセッティング例
マス針ちょん掛け(バネチューン)
これは赤松健さんが紹介されていたセッティング方法です。
ギルフラットの下あご部分に身切れ防止のバネをネジ込み、ネイルシンカーを腹側に沿って入れるといったリグです。
用意するもの
今回フックはモスキートモンスター#1/0を使用していますが、フックサイズは#2/0や#3/0でも大丈夫です。
ちょん掛けのメリットはフッキングが良くウェイトバランスが取りやすい特徴があります。
また、ワームの動きが犠牲にならないため滑らかなS字を実現でき、かなりおすすめできるリグの一つです。
デメリットはオフセットフックに比べてスナッグレス性が低く根掛りしやすくなりますが、ガード付きタイプのマス針を使うことである程度は回避できます。
オフセットフック(ネイルリグ)
ギルフラットで最もスタンダードなセッティング方法は、オフセットフックを使ったネイルリグです。
用意するもの
僕はネジ式のフックが好みですのでハイパートルネード#4/0をツイストロックのバネに交換して使用しています。
ちなみに通常のオフセットフックを使う場合は「マルチオフセットフック#4/0」を推奨されています。
このリグはスナッグレス性が高く、カバーの中にも積極的にアプローチできます。
しかし、冒頭でも書いた通りフッキングが悪いので、バイトがあったらしっかり送り込んで合わせたり、針先を外向きに少し曲げるなど工夫が必要です。
また、ワームがきれいにセットできていないと斜めに泳いだりするため、ネイルシンカーの位置を調整してバランスを取ると良いでしょう。
ストレートフック(ネイルリグ)
これはネイルリグのオフセットフックをストレートフックに変更したリグです。
用意するもの
ストレートフックを使う最大のメリットはフッキングの良さです。
針先がむき出しなので根掛かりしやすいですが、僕の経験上バイトがあればほぼ確実にフッキングできています。
また、オフセットフックよりウェイトバランスが取りやすく、スイミングでも安定して泳いでくれます。
使い方は基本的に巻きで使用し、カバーの外や岸際のシャローに沿って探っていきます。
根掛かりが少ない場所やフッキングを優先したいときにおすすめできるリグの一つです。
テキサスリグ・ライトテキサスリグ
ギルフラットはテキサス・ライトテキサスとも相性が良いです。
フックはハイパートルネード#4/0かマルチオフセットフック#4/0を使用し、シンカーの重さはテキサスリグなら7g〜10g、ライトテキサスリグなら1.8g〜5g前後を使い分けると良いでしょう。
付属のインナーフロートは付けない方がテキサスリグとして扱いやすいかと思います。
フリーリグ
琵琶湖を中心に流行っているフリーリグもギルフラットに使えます。
フリーリグ用のシンカーとフックとの間にはクッションゴムを入れて、シンカーは釣り場の水深に合わせた選択をすると良いでしょう。
水中でギルフラットのバランスが悪いようなら、反対側に軽いネイルシンカーを入れると安定しやすくなります。
根魚玉
一誠から発売されている根魚玉ブラックもギルフラットと相性が良いです。
根魚玉と良く似たリグでは…
などを使っても良いですし、ヘッドがブラック塗装でなくても良いなら「海太郎根魚玉」を使うのも有りでしょう。
使い方としては基本ずる引きで使用して、ボトムの地形変化を探るイメージです。
根魚玉はネイルシンカーを入れたりバランスを気にする必要がないため、リグが簡単に行えるメリットがあります。
続いてギルフラットJr.のセッティング例を紹介します。
ギルフラットJr.のセッティング例
マス針ちょん掛け(バネチューン)
ギルフラットの例で紹介したマス針ちょん掛けセッティングのジュニア版になります。
用意するもの
単純にマス針とネイルシンカーをJr.用に小さくしたリグです。
Jr.でも身切れする可能性がありますので、ワームホルダーは使った方が安心です。
ワームホルダーのサイズは手持ちにMが無かったため今回Lを使いましたけど、Jr.の場合はMの方が良いと思います。
オフセットフック(ネイルリグ)
こちらもギルフラットの例で紹介したネイルリグのジュニア版になります。
用意するもの
Jr.の推奨フックサイズは#1/0ですが#2/0でも大丈夫です。
ネイルシンカーの重さは好みで良いと思いますが、僕が使ってみた感じ1.3gがちょうど良い使用感でした。
オリジナルサイズ同様にオフセットフックを使用するとスナッグレス性が高く根掛かりには強いです。
フッキングが悪い場合は、針先を外向きに曲げたり、次で紹介するタスキ掛けでセッティングすると良いでしょう。
フッキングが決まりづらいときの対処法
ギルフラットの欠点は最初にも書いた通り、オフセットフックを使うとフッキングがとても悪いことです。
僕の経験上すっぽ抜けてバレてしまうことが多かったですので、マス針かストレートフックを使っていました。
どうしてもオフセットフックを使いたい場合の解決策は「タスキ掛け」というイマカツがジャバギルで採用している方法がギルフラットにも有効です。
方法はフックを中心にセットするのではなく、腹側にずらしてセットします。
このように斜めにセットすることでフッキングが良くなりますのでお試しください。
タックルセッティング
ギルフラットはノンソルトなので耐久性はありますが、他のギル系ワームから比べると比重が軽くなってます。
シンカーウェイトによってタックルは変わってくると思いますけど、基本的にベイトタックルでM〜MHクラスのロッドがおすすめです。
テキサスリグやフリーリグならMHのジグ用ロッド、ネイルリグならMのバーサタイルロッドでも十分扱えます。
ギルフラットJr.は8gしかありませんので、L〜MLクラスのスピニングタックルかベイトフィネスで扱うことになります。
まとめ
ギルフラットは数あるギル系ワームの中で少し特殊な存在ですが、巻きではS字に泳ぎますしリグを変えれば撃物としても使える変幻自在なワームです。
また、アングラーのアレンジ次第でさまざまな使い方ができますので、全国様々なフィールドで活用できる場面は多いのではないでしょうか。
これからギルフラットを使う方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。