夏のバス釣りで今や必要不可欠な虫パターンでの釣り。
近年は浮く虫だけでなく沈む虫まで登場し、本物の虫と見間違うほどリアルさを追求したものが多くなっています。
各メーカーから様々な虫系ワームが発売されていますが、種類が多過ぎてどれを選んだらいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は以下のような疑問にお応えします。
- 虫系ワームのおすすめを知りたい!
- どんなリグで使ったらいいの?
- 沈む虫と浮く虫の使い分けは?
一昔前までシークレットとして扱われてきた虫系ワームは今ではすっかり一般化し、その実績とポテンシャルは誰もが認めるものです。
この記事ではおすすめの虫系ワームと使い方をまとめましたので、興味がある方は参考にしてみてください。
この記事の内容
虫系ワームおすすめ7選!
まずは僕が実釣で使い込んできた虫系ワームの中で、厳選した7選をランキング形式で紹介していきます。
1位:バークレー 青木虫ミッド
サイズ | 1.7インチ |
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重さ | 約2.5g |
定価 | 935円(税込) |
青木虫ミッドを1位に選んだ理由は、浮く虫の中で今までに一番釣れたからですね。
スポンジのような質感のボディと、前後に装着された長めのシリコンラバーはリアル且つ使い勝手がいいワームです。
虫系ワームは消耗が激しいものが多いですが、青木虫ミッドのマテリアルは耐久性があって何度も再利用可能、飛距離も良く飛びます。
口はカップ構造になっていますので、ポッパーのように誘うことやドッグウォークさせたり、シェイクのみならず広範囲を探ることもできます。
ラインナップは青木虫ミッド以外に通常の青木虫とキング青木虫もあります。
青木虫はピンポイントでシェイクして食わせることを得意とし、青木虫ミッドはピンポイントも広範囲も探れるオルラウンダー、キング青木虫はフロッグのように使ったりカバー攻略といった使い方が可能です。
フィールドの状況に合わせて使い分けられる便利なワームですね。
2位:レイドジャパン 2WAY
サイズ | 50.0mm |
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重さ | 約3g |
定価 | 880円(税込) |
2WAYはその名の通り2つの使い方ができるワームで、沈む虫という新たなジャンルの火付け役となったワームでもあります。
基本的にサイトフィッシングで見えバスを狙うことを前提に開発され、サイトでは一番釣れるワームと言っても過言ではありません。
ピンポイントでシェイクするとボディがロールして複数の足が不規則に動きバスに猛アピールします。
また、2WAYはダウンショットリグが一般的で、最近話題のホバスト(ウェイウェイ)や他にも様々なリグで使えるため使い方は無限大ですね。
欠点は素材が弱いので耐久性がないのと入手困難ですが、最近は以前から比べれば買いやすくなってきた気がします。
浮く虫では反応しなかったり、沈ませて食わせたいといった状況に是非おすすめしたいワームです。
3位:一誠 沈み蟲 2.2インチ
個数 | 7個入 |
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重さ | 約5g |
定価 | 825円(税込) |
一誠の沈み蟲は圧倒的な飛距離とバックスライドができる沈む虫系ワームです。
沈む虫は他にもたくさんありますが、一誠の沈み蟲は高比重ワームのような使い方ができ広範囲を広く探ることを得意としています。
サイトの釣りには向かず、カバーの中にフォールさせたり、遠投してボトムの地形変化をズル引きするといった使い方が基本となります。
様々な虫系ワームがある中で最も飛距離が出せるため、おかっぱりにおいて非常にメリットが大きいですね。
ラインナップは1.8・2.2・2.6インチから選ぶことができ、カラーも豊富で釣り場の規模や水色に合わせた選択ができます。
欠点は何度も使っていると6本足が折れてイモグラブ状態になってしまいワームの消耗が早いことです。
4位:レイドジャパン AVI 35・50
個数 | AVI35:8個入/AVI50:6個入 |
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重さ | AVI35:約2g/AVI50:約6.5g |
定価 | 880円(税込) |
AVIはバックスライドフォールに特化した沈む虫ワームです。
2位で紹介した2WAYは点の釣りだったのに対して、AVIは横の釣りを得意としカバーの中やオーバーハングの下にバックスライドで入れ込むことができます。
一誠の沈み蟲と似ている部分もありますが、ボディに装着された複数の足がピリピリと動いて自発的にアピールして、沈み蟲に比べスローに探ることができます。
また、ボトムに着くとエビにも化けますので、甲殻類を捕食しているバスもターゲットにすることが可能。
ラインナップは35と50を選ぶことができ、35はスピニング向けで近距離用ですが、50はベイトフィネスでも扱うことができ、状況によってサイズを選ぶことができます。
5位:レイドジャパン マイクロダッジ
サイズ | 55mm |
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重さ | 約6g |
定価 | 1,350円(税込) |
マイクロダッジは小さな羽根モノという見方もできますが虫系ワームとしても優秀です。
ただ巻きで羽根モノのように使うことはもちろん、見えバスに対して放置やシェイクで誘ってもOKです。
虫系としてはサイズが大きくアピールも強い方ですので、オーバーハングやシェードがなくても水面に浮かべて巻くだけでアピールしてくれます。
また、オフセットフック仕様のためカバーの奥など、根掛かりしやすい場所も積極的に入れ込むことが可能。
素材はエラストマーを使用しており、耐久性が高く他の虫系ワームとは比べ物にならないほど針持ちが良いです。
欠点は他のワームと一緒にすると溶けてしまうので、付属のケースに入れて持ち運ぶ必要があります。
真夏だけでなく初春から初秋まで幅広いシーズンに対応する虫系ワームと言えますね。
6位:OSP HPバグ 1.5インチ
サイズ | 38.1mm |
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重さ | 約2g |
定価 | 858円(税込) |
HPバグはOSPから発売されている沈む虫系ワームです。
本物の昆虫に近いサイズ感とリアルさを持ち合わせており、左右から出た足がプルプル震えながら水平にフォールします。
投入すればバスやギルが頻繁にバイトしてくることも多く、魚のサイズ問わず遊んでくれます。
また、小さい割に比重があってスピニングなら見た目以上の飛距離を出すことができます。
特に尖った性能があるワームではありませんが、フォールで食わせても良し、カバーに入れても良し、幅広く使えるワームです!
7位:ジャッカル RV-バグ 1.5インチ
サイズ | 38.1mm |
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重さ | 約1.6g |
定価 | 825円(税込) |
RV-バグはジャッカルのリボルテージから発売されている沈む虫系ワームです。
見た目は蜘蛛と似ていますが、エビや昆虫をイミテートして作られており、甲殻類にも虫にも化けます。
また、足が全部繋がった状態でパッケージに入れられていて、足の長さをアングラーの好みの長さに切って使用できることがRV-バグの魅力の一つです。
全方向に出た足がピリピリと震えながら沈んでいき、自発的にアクションを発生させてバスにアピールします。
更に3インチサイズはボリューム感あふれる形状で、カバーの中や濁った場所でも強くアピールすることができます。
虫系ワームの代表的なリグと使い方
ここからは虫系ワームと相性の良いリグや使い方を解説していきます。
ノーシンカーリグ
ノーシンカーリグは虫系ワームでは定番となるリグです。
水面に落ちてくる虫を待ち構えているバスは複雑な場所に隠れていることも多く、ノーシンカーリグはそういった根掛かりがしやすい場所に入れ込むことができるリグです。
オフセットフックが使えるワームに限定されますが、複雑なカバーやストラクチャーが多い場所なら迷わずノーシンカーリグを選びましょう。
沈む虫ならネイルシンカーを入れてフォールスピードを早くするのもおすすめです。
マス針ちょん掛け
マス針ちょん掛けはオフセットフックが使えない虫系ワームの基本となるリグです。
ノーシンカーリグと同様に浮く虫ならネイルシンカーを入れず、沈む虫ならネイルシンカーを入れてフォールスピードを調整します。
カバーへの対応力は弱くなりますが、ガード付きのマス針を使えば多少回避することができます。
小型の虫系ワームを用いたサイトフィッシングにおすすめのリグですね。
ダウンショットリグ
ダウンショットリグはボトムでピンポイントをじっくり誘うことができるリグです。
沈む虫ワームの殆どが軽量なので、ノーシンカーリグやマス針ちょん掛けでは飛距離を出しにくく、釣りがスローになりがちです。
しかしダウンショットリグなら飛距離も出てフォールも早いので、軽量な沈む虫ワームを効率良く送り込むことができ、ボトムだけを狙うなら間違いなくダウンショットリグが扱いやすいでしょう。
基本的に沈む虫で使うことが多いリグですが、浮く虫でも使える万能なリグです。
ホバスト
ホバストはベイトフィッシュ系のワームをミドストするために開発されたリグですが、虫系ワームでも使うことができます。
代表的なのは2WAYのウェイウェイですね。
基本的には沈む虫を使って表層から中層を漂わせながらバスを誘います。
フックが剥き出しのためカバーに弱く、オープンエリアや根掛かりが少ない場所に限定されます。
また、表層をスローに誘えることからサイトフィッシングにもおすすめで、特にスレたバスが多いフィールドでは絶大な効果が期待できます。
沈む虫と浮く虫の使い分け
虫系ワームは「フローティング」と「シンキング」の2つのタイプがあり、両方持っているとどっちを使ったらいいのか迷う場合もありますよね。
結論から言うと、表層に虫や蝉以外にトンボやアメンボが多い場所で回遊している見えバスがいれば確実に浮く虫に反応が良いです。
逆に回遊しているバスがいなかったり、明らかに周りに虫が少ない環境なら、最初から沈む虫を投入した方が結果を出しやすいでしょう。
浮く虫が効くフィールドは真冬以外は年中浮く虫で釣れますし、浮く虫に全く反応がないフィールドは沈む虫じゃないと食わない場所だってあります。
季節的な要因も大きいですが、沈む虫と浮く虫を使い分けるためにはバスが表層を意識しているかどうかを見極めることで自ずと答えが見つかるはずです。
タックルセッティング
虫系ワームで使用するタックルは基本的にスピニングを使用します。
カバー撃ちに特化したものやサイズが大きい虫系ワームならベイトフィネスを使うこともありますが、軽量なウェイトの虫をキャストするにはスピニングが必須です。
ロッドパワーはUL〜Lクラス、カバーを攻めるならMLクラスのパワースピンも有りでしょう。
ライン構成は、浮く虫ならPEライン+リーダー(フロロライン)のセッティングが推奨されています。
PEラインは0.4〜0.6号程度、リーダーのフロロラインは5〜8lb程度、沈む虫ならリーダーを使わずにフロロ4〜5lbを使用します。
リールは一般的な2500番で問題なく、シマノで言うと19ヴァンキッシュや20ヴァンフォードなどがおすすめ!
クイックレスポンスシリーズの方が巻き始めの軽さや感度に優れているため、虫系ワーム用のリールとして適しています。
まとめ
今回は虫系ワームについて解説しました。
虫系ワームは種類が豊富過ぎて迷うかもしれませんが、とりあえず気になったものを買ってみて、自分のフィールドに合うか試してみると良いのではないかと思います。
季節要素の強い釣り方ではありますけど、夏のシーズンでは普通のワームやルアーでは釣れなかったバスが簡単に釣れてしまうほど凄い力を持っています。
また、バイトシーンが丸見えだったり、ライトタックルでの駆け引きを楽しむことができるので、スリルあるバスフィッシングを堪能できますね。
この記事を参考にお気に入りの虫系ワームを見つけて使ってみてください。