OSPのギル系ワーム「ドライブSSギル」を使ってみましたのでインプレします。
先月には2インチが追加となりましたので、今回は3.6インチと2インチのセッティング方法を解説していきます。
各メーカーから様々なギル系ワームがリリースされていますが、ドライブSSギルは後発ながらもOSPの技術が詰め込まれているワームですので、気になる方は参考にしてみてください。
この記事の内容
ドライブSSギルのインプレ
率直に言うとドライブSSギルは本当によく釣れます!
ギル系ワームはブルフラット4.8インチをメインに使用していますが、スパイラルフォールはドライブSSギルの方がきれいに出せて、フッキングも決まりやすい印象でした。
カバーやウィードを攻めるときも操作しやすく、ギル系ワームを使っている感覚というよりクロー系ワームを使っている感覚に近いです。
ブルフラット4.8インチは一投一投時間をかけて釣っていく感じですが、ドライブSSギルは手返し良く打っていくタイプですね。
シンカーが重くてもしっかりスパイラルフォールしてくれるため、ギル系ワームの中では最も万人受けするワームだと思いました。
ドライブSSギルを使って唯一気になった弱点は、テールが非常に弱いことです。
コバスやギルが多いフィールドではテールをすぐに食いちぎられてしまいます…
片方のテールが千切れてしまうと使い物にならないので、もう少しテールに強度があったら良かったと思いました。
また、2インチはダウンショットリグで使ってコバスしか釣れなかったけれども、小さいギル系ワームとしては使いやすい印象です。
オリジナルと比べて使いどころが少ないですが、様々なリグがある中でダウンショットリグが一番しっくりくる感じでした。
3.6インチ・2インチどちらも細かな欠点はあるものの良くできていますので、他のギル系ワームと状況に合わせて使い分けると良さそうです。
ドライブSSギルの概要
ドライブSSギルはOSPからリリースされているギル系ワームです。
製品名のSSとは「スパイラル&スライド」の略、正式には「ドライブ スパイラル&スライド ギル」という名称です。
近年ギル系ワームがどんどん増えている中、OSPからも待望のワームが登場し、デカバス狙いには欠かせないジャンルのワームとなっています。
ドライブSSギルの特徴
- スパイラルフォール
- サーカスアクション
- オクトゴナルテール
スパイラルフォール
出典:O.S.P
ドライブSSギルのスパイラルフォールは、フォール時に圧倒的なスライド幅を実現し、広範囲にアピールしてバスを引き寄せる力を持っています。
軽いシンカーを使うと大きく円を描くようにフォールし、重いシンカーを使うとフォールのスライド幅は狭くなりますが、サーカスアクションが出しやすくなります。
サーカスアクション
出典:O.S.P
サーカスアクションはボトムへ着底後にロッドを煽ると、グルンッと回転して再度着底するアクションのことを言います。
遠投したときはできないアクションですが、フリッピングで足元を狙ったり、近距離でのアプローチでピンポイントを探りたい場合に効果的です。
オクトゴナルテール
オクトゴナルテールは、わずかな水流でも二股に割れたテールがパタパタと動き、まるで本物のブルーギルが泳いでいるかのような動きを見せてくれます。
少し特殊な形状をしているテールですが、唯一の弱点は耐久性が低いことです。
最初のインプレでも書きましたが、片方のテールが千切れてしまうとスパイラルフォールができなくなり、使い物にならなくなってしまいます。
ドライブSSギルのスペック
製品名 | 重さ | 個数 | 定価(税抜) |
---|---|---|---|
ドライブSSギル 3.6インチ | 13g | 5 | 780円(税抜) |
ドライブSSギル 2インチ | 2.2g | 10 | 780円(税抜) |
フックサイズ・おすすめフック
3.6インチ | オフセットフック:#3/0〜#4/0 |
---|---|
2インチ | オフセットフック:#3 マス針:#4~#2 |
ドライブSSギル3.6インチのフック
僕がこれまで様々なフックを試してきた中で行き着いたフックを2つ紹介します。
3.6インチは#3/0〜#4/0を推奨されていますけど、#4/0がジャストサイズで#5/0も可能でした。
一つ目のハイパートルネードはゲイプ幅が広く、針先が若干外向きですのでスタックしやすいですが、フッキングが一番良いフックです。
二つ目の巻刺フックはナローゲイプのためスタックしにくく、針先も内向きですので複雑なカバーを撃っていきたいときにおすすめです。
どちらもツイストロックのばねMに交換すると、付属のバネより針持ちが良くなります。
ドライブSSギル2インチのフック
2インチにおすすめのフックは以下です。
2インチは推奨通り#3がジャストサイズでした。
#3ならどのメーカーのフックを選んでも適合すると思いますが、やはりOSPのワームはハヤブサ社のフックと相性が良いです。
そのため、TNSオフセットフック一択になります。
使い方・おすすめリグ
ここからはドライブSSギルの3.6インチと2インチの基本的なリグについて解説していきます。
ドライブSSギル3.6インチのセッティング例
- テキサスリグ
- バックスライドリグ
- ラバージグのトレーラー
テキサスリグ
3.6インチで最も良く使われるのがテキサスリグです。
スパイラルフォールをするためにはテキサスリグが必須で、ドライブSSギルの性能を最大限に発揮でき、釣果に結び付けてくれます。
シンカーの重さは3.5g〜7gを基準、野池などでは5gが一番使いやすいウエイトです。
余談ですが、ブルフラットのテキサスリグとの違いはシンカーの重さです。
ブルフラットは元々比重が重いため、2.7g以下のシンカーを使用しても十分なフォールスピードが出せます。
しかしドライブSSギルは比重が軽くフォールが遅いですので、シンカーの重さを利用してスパイラルフォールさせるイメージです。
バックスライドリグ
バックスライドセッティングで使用することも可能です。
リグり方は、テール側にフックアイがくるようにネジ込んで、ヘッド側に横からネイルシンカーを一つ入れます。
ネイルシンカーの重さは2.2g〜3.1g、重めのウエイトを使うことで水深がある場所でもスピーディーにカバーの奥に送り込むことができます。
バックスライドは使われることは少ないかもしれませんが、覚えておくと役立つ場合もあります。
ラバージグのトレーラー
ラバージグやチャターのトレーラーとしても使用できます。
最近流行のボリュームベイトという手法に近いですが、あえてボリューム感のあるギル系ワームをトレーラーに使うことで、アピール力を高めてデカバス狙いにシフトするという方法です。
3.6インチというトレーラーとしてちょうど良いサイズですので、色々なジグと組み合わせやすいです。
その他リグ
ノーシンカーリグ、フリーリグ、ジカリグ、ヘビキャロ など
ドライブSSギル2インチのセッティング例
- ダウンショットリグ
- ライトテキサスリグ
- スモラバのトレーラー
ダウンショットリグ
2インチに最もおすすめなリグはダウンショットです。
小さいギル系ワームはリグが限られると思いますが、一番マッチするのはダウンショットリグです。
フックは今回オフセットを使っていますけど、マス針のちょん掛けでもOKです。
シェイクするとテールが小刻みに動きますので、ギル系ワームなのにシャッドテールワームを使っているかのような感覚でした。
ピンポイントやストラクチャー周りをネチネチ探る釣り方に良さそうです。
ライトテキサスリグ
オリジナル同様に2インチもテキサスリグで使用できます。
シンカーは2.7gか1.8gの軽いシンカーを使いますのでライトテキサスリグになりますが、2インチサイズでもしっかりスパイラルフォールしてくれます。
個人的に2インチをライトテキサスで使うなら、オリジナルの3.6インチを使った方が良いのではないだろうかと思いましたけど、小規模な場所などに良さそうでした。
スモラバのトレーラー
オリジナルはラバージグやチャターのトレーラーに使用できますが、2インチはスモラバのトレーラーとして使用できます。
今回はエグダマタイプカバー3.5gに組み合わせてみました。
スモラバに少しボリューム感を追加したいときに有効です。
その他リグ
ヘビキャロ、ライトキャロ など
タックルセッティング
3.6インチを使用するタックルはMHクラスのジグ用ロッド、ラインは14lb〜16lbがおすすめです。
ドライブSSギルはスライド幅が広く、16lb以上の太糸を使ってもラインに引っ張られることは少なく、しっかりスパイラルしてくれます。
また、2インチは通常のフィネスタックル用タックルで十分扱えます。
フィネスとして使うのではなくヘビキャロなどで使用する場合は、それに合わせたタックルを選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回はドライブSSギル3.6インチと2インチについて解説しました。
数あるギル系ワームの中でもスパイラルフォールを気持ちよく体感でき、撃ち物みたいに手返し良く使えたり、バックスライドもできたりとかなり色々な使い方ができると思いました。
更にサーカスアクションという特殊な技も持ち合わせているので、使っていて楽しいワームだと思います。
これからドライブSSギルを使う方がいましたら、この記事を参考にしてみてください。